おっとりさん。
★★★★☆
ようやく3巻! 待ってました。
“かつては人間だった神「夜長彦」と小さき神「鉄壱智」vs 神を狙う異能者たち”の続き。
内容はこれまでで一番詰まったものになっています。
いや、むしろ詰まりすぎていると言えるかも。
夜長彦が人間だった頃の記憶と、鉄壱智がどのように生まれたかが語られます。
鉄壱智の原型については、おそらく大半の読者が想像していた通りでしょう。
まだまだ謎は残っていますが、今回は鉄壱智の魂の核?が誰かというところまで。
展開についていえば、過去の出来事と現在の戦闘場面との組合わせ方がうまいと思う。
また、「人に仇なす神はいらない」という台詞の所の絵が物凄く好きだ。
これまでのなるしまさんの絵とはちょっと雰囲気が違う感じ。綺麗。
作者の作品を読んで思うのは、毎回台詞の一つ一つに重さと深みがある。
言葉の持つ力を感じる。
…これで4巻が早く出てくれると言うこと無しなんですけれどね。