いわゆる「論理的思考」についての書籍としての完成度はかなり高い。特に
前半部分（三段論法の解説のあたり）は、練習問題と解説のバランスよく、
初学者でもわかりやすく構成されている。

ただ、惜しむらくは後半（特に第四章あたり）があまりに駆け足かつ練習
問題がこなれていないところ。裏を返せば、この部分は演習化するのが難しい証拠でもあるが。

繰り返しになるが、完成度は高い。「MECEとSo What?が重要」などと
いきなり始まるような論理思考本よりはよっぽど地に足がついていると思う。