第三教典（3ｒｄアルバム）、メジャーデビューから２年ほどの初期作品ながら、完成された世界観と経典を通してのストーリー性、演奏技術、ちりばめられた名曲群、全てに於いて聖飢魔ＩＩによるアウトプット中最高水準の一枚。
EL・DO・RA・DO、アダムの林檎はもとより圧巻なのは実質的にトリのフロム・ヘル・ウィズ・ラヴ。
文字通り「地獄より愛をこめて」の命題を表現する一曲だが、極端な話この曲こそが聖飢魔ＩＩという存在を表現していると言っても過言ではない！と、個人的には思う。ｗ
この一曲中に完璧な起承転結があり、悪魔の世界があり、魂の救済すらある。
楽曲の最後に向かって天井知らずに駆け上がって行く閣下の高音（Ｖｏ.）は必聴、壮大なストーリーに幕が下りる様を目の当たりにせよ！

で、10曲目の「地獄への階段」で洒落をかますお約束を忘れない所も閣下のエンターテナーとしての器を感じさせる最高の演出だ。

アルバム中の曲ほとんどを脱退直前のジェイルが手掛けているので、本作だけは聖飢魔IIでも全アルバムを通じ一風変わった仕上がりになっています。リフやカッティングなどギタープレイでも、何と言うかアメリカナイズされ特有のジェイル節が出てます。これが不思議と心地よく長い間、それこそ年単位、何十年単位で聞き続けても飽きが来ない。忘れた頃に引っ張り出して聞きたくなるようなそんなアルバムなんです。
また、傑作たるが単純にジェイルの作ったメロディのみに起因している訳ではなく、デーモンの素晴らしい歌唱力もまたそれを担っています。兎に角、高音がとても綺麗に出ています。（個人的見解ですが）この頃が全アルバムを通じ一番デーモンの声が艶やかで伸びがあり、脂が乗りきっていた感があります。後半の３曲などはいつ聞いても思わず『上手いなぁ』と唸らずにはいられなく、荘厳ささえ感じてしまいますね。
曲目としては、EL・DO・RA・DO やアダムの林檎 などが有名ですが、以外の曲もそれぞれに趣があり一枚通しで聞いても絶対オススメの名盤です。
ただ、昔のCDなので他の方のレビューの通り音質が悪いです。デジタルリマスター版（おそらく、後年出版されるであろうと思うが）を待ちたい。
未聴の方は是非どうぞ！

僕にとっては、ラウドネスやアンセム、北海道サーベル・タイガーと同じ位置にいる、国内ヘヴィメタル屈指のバンド。そして本作は、彼らの代表作にして、ヘヴィメタルの名盤なのです。エルドラド最高(*^o^*)正当派メタルのエッセンスの詰まった、再評価されるべき傑作です。

これは、とっくの昔に廃盤です！下手すると９９
年に。同年、ベストが２枚出た故。
ソニー期のセイキマツ（変換出来ず）のアルバムは
９０年『有害』迄で言うと、デビュー盤と８８年
『アウター・ミッション』、８９年の『ワースト』
除き、全部廃盤である。（ソニー公式ＨＰをご覧あれ）

当時のJailのインタ通り、ポップでコマーシャルな
仕上がりになっている。
９９年のインタでは、リズム隊のライデンとゼノンは
自分らのプレイが気に入らないとの事だった。

聖飢魔２初期で一番売れたのは『TheEndOfTheCentury』。
通算で一番売れたのは『Worst』でオリコンで珍しくロッ
ク・バンドで１位になった。同年紅白出場。アルバムは、
フォーマットがＣＤよりＬＰの方が、４枚目の『BigTime
Changes』（８７年）迄売れていた。

このアルバムを聴くとわかりやすいが、ギター生かすのは、
第一級（デーモンらなば超、が幾つも付く）のボーカルが
あってこそ！当たり前だ、バンドはアンサンブルなのだから。
何かの楽器だけが突出していてもしょうがないのである。

B'zにせよ、アースシェイカーにせよ、ギタリストは確かに
有名だ。が、大きな成功を収めたバンドに共通して言えるの
は、ギターが歌を生かす為に存在しているという事である。
聖飢魔２のコンセプトは、正にそれ！メロディー重視だった
のです。
大橋さんは０５年の聖飢魔２限定再集結公演前のソロ作イベ
ントで、今キライなタイプのファンは、ジェイルはいいけど
大橋隆志は…というファンだと。お心当たりの方、お気を付
けあれ。（彼のレーベルを宜しく…）

これはもう私の音楽のルーツと言っても過言ではありません。20年近く聞き続けています。

全曲好きですが、特にフェイバリットなのは“デスランド”。ベスト盤にも入っていませんし、ミサでもやりませんね（確かラスト3DAYSでもやりませんでしたよね？）。
どなたか理由をご存知ありませんか？