まさしく「冒険」病理学者がかもした本
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NHKの「知るを楽しむ」シリーズで放送された内容がそのまま書籍になりました。
家森先生の世界各地の食事調査と健康状態調査の足跡をたどるこの本は、めちゃくちゃ、楽しい!
番組で常ににこやかに生き生きと楽しそうに、過去の調査地でのさまざまな武勇伝を語ってくださった先生の語り口、そのままの、楽しく興味深い読み物に仕上がっています。
健康食としての日本食の素晴らしさが改めてわかります。
家森先生の提唱する長寿の秘訣6法則(野菜果物をたっぷり、大豆、魚、乳製品をバランスよく、塩分のとりすぎを避けて、明るく楽しくみんなで食事)は、全く難しいことではなく、ほんのわずかな心がけで実現できることです。
自分の健康を守るために、自分の口にする食べ物を選ぶほんのわずかなコツを、これから大人になる人にも、すでに大人になって子供たちに食事を与える大人にも、全ての人に、読んでほしい本です。
110歳まで、
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カスピ海ヨーグルトを日本に紹介した、
家森幸男先生が調べた食生活と長寿・健康の関係を示した本です。
健康に関する本は多く出ていますが、
時代により変化して信憑性が疑わしいものもあります。
この本の評価できるところは、
ここで紹介されている食生活がポリフェノール値が高いから健康にいいとか、
ではなく、その食生活をしている人が実際長生きしていることである。
これは健康にいいという決定的な証拠と言える。
ただ、難点を一つ言えば、初めのほうで書かれているが、今の日本の平均寿命をさらに延ばして110歳くらいにするには、食生活よりも精神的な要素が大きいとのことである。
食生活をメインで書いてある本なのに、その結論は少し寂しい感じがした。
しかし、裏を返せばそれだけ日本の食生活が完成していると言うことでもある。
あとは社会の問題かな?
食育界のインデイジョーンズ
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食事と長寿との関連を求めて、世界中で実地調査を続けた病理学権威の探検記。
コーカサスからチベットからマサイ族まで、その実証研究の旅はまさにインデイ・ジョーンズ的な奇想天外なもの。
しかして、その旅のはてに、「健康食の青い鳥」は日本食であったことに気がつくことになる。
本書を読んで、われわれも寿命110歳を目指そう!
健康を求める世界旅行
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カスピ海ヨーグルトで有名な家森教授の長寿の謎を解明する冒険。各地域の長寿・短命の秘密が面白く解説されていて、一気に読めました。昨今の健康ブームも病理学からも解き明かしています。面白かったです。