コッポラの手によるこの名作でもニーノ=ロータの手腕は見事の一言です。
彼の特徴でもある郷愁を誘うメロディが映画全体を支配し、感情の抑制された映画の世界で唯一叙情的で観客の心を動かします。
代表曲となった“愛のテーマ”は過去の映画で使われていたことがあったため、惜しくもアカデミー賞の対象とはなりませんでしたが、その後を見れば賞の権威など必要のないことがわかる名曲です。
映画を未見の方でも、良さを十分に味わえるサントラです。本当に良くできたサントラは楽曲そのものが素晴らしいからです。
ぜひ味わってみてください。