10編の映画スターへのインタビューですが、とにかく誰をとってみても喋るのが早いです。しかし、結局のところ、多くの人にとって、リスニングを学ぶ目的は、こういう英語を聞き取ることである以上、このスピードのものに触れる必要があります。教材の体裁をとりながら、このような容赦のないものというのは、あまり多くはありません。かつ、それらの多くはニュースを題材にしたものであって、そういう内容にあまり興味のない人にとっては、より貴重な本といっていいでしょう。

この本で興味深いのは、彼らの話す英語に対して、多くの誤りを指摘しているところです。彼らの英語に、凡ミスのようなものも含め、フォーマルな用法から逸脱していることがこれほど多いのかと驚かされます。

リスニングの学習に、と思って買いました。さっそく通勤の車中で聞き流しをしています。もちろん、スクリプトを見ながらの精聴もしています。

これは精聴にも、多聴にもお薦めの教材です。いや、教材というにはもったいないくらい、リスニングのおいしいところ満載の一冊です。