買って損なし!
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文学部に入り、日本語の知識を付けようと思い購入しました。日本の漢字についてわかり易く解説されています。日本人なら一度は読むべし!私たちが知らなかった、気づかなかった内容が盛り沢山。
人名漢字部会に携わった著者のエピソードも面白いですよ!簡単に言えば常用漢字を追加する会のことで、当時人名漢字として最も要望が高かったのは「苺」と「桔」だそうです。
現在の幼稚園に「苺ちゃん」がたくさんいるのは当時の著者の努力の賜物ですね♪
日本独自の漢字は日本人庶民が使って広めたもの
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本書を読むことによって「国」「広」「円」などの日本独自の略字体の由来がわかる。これらの漢字が戦後いきなり国語審議会の指示で決められたものでなく、以前から『康煕字典』以外の書体で一般に広く使われていた文字を採用したということがわかる。以前テレビで、航空写真で撮った日銀本店の建物が「円」の形をしているのを、ミステリーだと言っていたが、本書を読んでその謎がとけた。
今日もどこかで漢字が誕生
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しているらしい。
「日本の漢字」(岩波新書)によると、
これまで、漢字は必要に応じて、その都度作成され、
それを他の人が真似して使い、さらには、地名となったり、
出版物に印刷されたりして、成立してきた経緯が解説されている。
辞書にのっていない漢字、
元々存在しなかったのにJISに採用されてしまった架空の漢字、
一個人だけの漢字など、漢字にまつわる面白い話が多く紹介されている。
必読の日本語論
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漢字ブーム、日本語ブームといわれながら、見当違いの論議が横行する中、日本での漢字使用の実態を網羅的に解明した必読の書。JIS漢字第3・第4水準の開発委員会で伺った著者の広範なフィールドワークには舌を巻いたが、その成果がついに実った。
井原西鶴から2ちゃんねるまで、めくるめく日本漢字ワールドをご堪能あれ。「もろはのやいば」はご愛嬌。