表紙の絵の製作過程を20ページに渡って解説している。著者の水辺の風景にかける思いは半端ではない。
北条章氏の本に対抗した訳ではないだろうが、フランス水彩画紀行の章を設けている。旅の様子や現地でのやり取りも、読んでいて楽しい。絵手紙に数ページを割いているのも良い。
本書ではグリザイユの褐色版ともいえるカマイユ画法を紹介している。著者は「カマイユはそれだけで絵になる」と言うが、グリザイユにも同じことが言えるのではないだろうか。ほかにパレットを公開して色の使い方を解説するところなど、プロの自負とこだわりを感じさせる。
前書『水彩画プロの裏ワザ』は面白かった。役にも立った。様々な作例を目にすることが出来た。
う~ん美味しかった、ごちそうさま・・・・・・
時が経つにつれて作者:奥津国道の制作過程をじっくり盗み見たいという欲求に駆られた。
前書が各作品のつまみ食い的なところがあったのは否めない事実。
「なんとかしてくれ奥津さんよぉ~」そんな声に応えて出されたのが本書だ。
表紙絵を31カットの手順に解剖して細かく解説。パラパラ漫画を作ってみようかと読者に思わせるほど制作の流れがよくわかる。
試しにその表紙絵『のどかなロアン川のほとり』を手順通りに模写してみた。
大変勉強になったよ。
何かの手違いで前書『水彩画プロの裏ワザ』を買って読んでしまった半人前の君へ。本書『part2』も当然買ってしまうよね!!
ますます、趣味としての水彩画を始めたくなりました。