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雪見酒ー知らぬが半兵衛手控帖(11) (双葉文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 双葉社
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のんびりと ★★★★☆
半兵衛サンにシリーズですが、
柳橋の面々や秋山久蔵など、

いっぱい総動員で出てくれるので楽しめました。

個人的に秋山久蔵シリーズが1番好きなので
”逆恨み”が1番楽しめました。

受け流す感じの半兵衛と、攻めの久蔵の性格の違いも楽しめます。

今回は半次が大変な目にあってますが、
短編の中で二つ似た感じになっていたのが
ちょっと残念でした。

柳橋の面々が活躍してくれるのも楽しいですが、
こちらには、
半次や鶴次郎、房吉などもいるので、
もう少し彼らの活躍は、彼ら中心の話があってもいいかなって思います。



若者が活躍 ★★★★★
帯にもありますが、今回は半次がいろいろと気の毒な目に…
それから秋山久蔵・柳橋チームも出演率がいつもより高いです。
あと、神代新吾がメインの話も一本あります。

タイトルの「雪見酒」はさすが知らん顔の旦那という感じのお話でしたが、
ほかは半次や柳橋、新吾など若者たちの活躍が目立ちました。
個人的には半兵衛さんのあの草臥れ具合が好きで、かつ作品の色になっていると思うので、
もう少し半兵衛さんが前に出てきてくれてると良かったです。
でも今回も貫禄の見せ場は勿論あります。
それから余談ですが「知らん顔の久蔵さん」に笑いました。

知らぬが半兵衛シリーズはどれをどこから読んでも面白いです。
勧善懲悪もあり、一方でそれだけでは割り切れないところもあり、
罪の裏側にある人のやるせなさや切なさ、愚かさ、そして人の心の温かさや情というものが伝わってくる作品です。
作者の藤井氏はかつて「暴れん坊将軍」や「特捜最前線」で脚本等を手がけ活躍されていた方なので、
「人の情」というものをしっかり描いていたあの当時のテレビドラマがお好きな方は、半兵衛シリーズおすすめです。