山崎まさよしさんの歌詞は情景描写が素晴らしく、心に沁みたり、そうそう！とうなずいたりする時が多いです。
このアルバムを買ってすぐのある雨の日、通勤途中に聴いていました。
その時傘を持った人たちの波に乗りながらいつもよりゆっくり歩かざるを得なかった時かかった曲がなんだか
今の気分にぴったりだなぁと思いタイトルが気になったのでプレイヤーの曲名を確認したらタイトルはなんと「5月の雨」。
鳥肌が立ちました。

前作で感じた事だったがこの人の作品もボーカルもすでに芸術の域に達している。
これだけ目に見えて進化し続けるシンガーソングライターが果して他にはいない。
どんな大物でも普通マンネリ化していくものだが。。特に♪ハート オブ ウインターなどは文句のつけようがない名曲だ!

但し例えばイメージとしての山崎さんと言えば♪僕はここにいる♪ワンモア〜になどにみる悲しくて優しくて情けない、ややもすれば女々しい(ごめんなさい)。そんな要素が僕らをノックアウトさせたんだった。
めざましい進化をする反面、敢えて言うなら良い意味の「隙」がなさすぎる。
このアルバムのシングル曲はどれも素晴らしいが元気すぎる(?_?)

僕はまた山崎さんのちょっと頼りなげで落ち込んでいるような歌がまた聴きたい。
この人がブレイクしたのは明らかにかつてのフォークソングの要素を多分に持っていたのに他ならないと思う。
でもこのアルバムは素晴らしい。まさに天才だ!

まるでギター小僧のように弾きまくって元気いっぱいです。本当は女々しく弾き語ったのが好きなんだけど…。これはライブ盤でも聴いてみたいです。

評価が高かったので聴いてみましたが、どうも70年代調の”音作り”に注力されているようで、昨今やたら量産されるカヴァーアルバムとベクトルが同じである点が惜しまれます。　正直倦怠感のある音楽業界に風穴を開けるくらいのインパクトのある真新しい作品を期待していましたが、少々見当はずれでした。３年ぶりということで期待しすぎていただけなんですが。

３年ぶりのアルバムは・・・
待っただけありました。
今の山崎まさよしが、たっぷりつまっています。
歌詞は、せつないのに・・音的には華やかで
いろんなタイプの曲が沢山詰まった、素敵なアルバムでした。