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哲学入門―生き方の確実な基礎 (中公新書 (140))

価格: ¥693
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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入門書としては最適 ★★★★★
 現在でも古びていない魅力をもつ書物です。
 序論1 哲学の再発見
 序論2 対話と哲学的精神
 第一章 自己とそれを支えるもの
 第二章 科学と魔術
 第三章 美と情念の世界
 第四章 歴史的世界と制度
 第五章 自我と人間とを超えるもの
 終章  哲学と日本人
という構成になっています。
 どの章でも平易な言葉で書かれており難解な言い回しはありません。
 とりあえず手にとってみて読んでみるのがいいと思います
思考の軌跡で描かれた哲学の白地図 ★★★★☆
「はじめに」の欄に明記されているのだが、書名が『哲学入門』であるものの、期待に反して哲学を志望する人へ向けた哲学を平易に解説し紹介する「入門書」ではない。どちらかといえば、不用意にその門をくぐってしまった人へ浴びせかけられる哲学的な『問い』と『思考』の洗礼の書である。

 初版が1967年と古く、当時の著者自身の本書の位置づけは『今後いっそう組織化され展開されるべき仕事の「序説」』と記されてある。
そのため、200ページ程度の本書の中で繰り広げられる問題の諸領域は広く、かつその記述は日常的な単語を用いながらも凄まじく密度が高い。そのため、37年経った今読んでも、全く不満を感じる所が無い。
 また引用・参照される文献も思想も広範囲で著者の知の営みの裾野の広さをうかがわせる。それでいて全体がしっかりしているのは副題の「生き方の確実な基礎」というテーマをきちんと支えているからだろう。

残念ながら私には全文を理解することは出来なかったが、読み終わったあとで、なんとなくではあるが哲学するとはどういうことなのかが体験できたような気た。
少し期間をあけてから再読に挑みたいと思う