声優さんはあまり表に出てこないから、
なるほどと思いました。
全体的に見ると、サクセスストーリーだと思います。

機動戦士ガンダムの主人公、アムロ・レイをはじめ
数多くの印象的なアニメキャラを演じた古谷徹さんの自伝です。

芸能活動を子供の頃から続けられていることから非常に多くの
作品や俳優さんに寄せるコメントが大変興味深いです。

また自身の離婚と再婚。
他の声優さんにたいしての嫉妬、
出演作のキャスト変更問題まで自身の本音を
かなり赤裸々に語られており非常に人間味を感じました。

主に人間関係とファーストガンダムに関する話題を軸として
内容としては自身の声優人生の歴史を中心に語られています。

個人的にはZガンダムと逆襲のシャアに関しても触れてほしかったのですが
その辺のトピックが無かったのは残念でした。

しかし何よりもこの自伝から感じたのは古谷徹の真摯な役者魂です。
常に向上心を持ち、役と向き合う姿にはプロ魂を感じます。

古谷さんのファン、声優志望の方にもオススメですが、
ガンダム00に関する記述も多いので最近00を見始めたか方も見応えがあるかと思います。

しかし内容以外に不満を感じます。
まず一つは安彦良和氏の挿画収録と帯には銘打っているが
帯に書かれたイラストと同じ挿絵のみの収録ということ。

何より定価がこの価格にも関わらず、
装丁がコミックまんまなのは酷いです。
カラーページも無いので、この価格と内容ならばハードカバーにしても
良かったのではないかと思います。

約10ページほどですが、聖闘士星矢の声優交替について書かれています。星矢ファンには是非この本を読んでもらいたい!
古谷さんのペガサス星矢への情熱が伝わってくるはずです!すごく、せつなくなる事実も書かれていますが、古谷さん達の青銅聖闘士は最高ですよ!

あとがきはとても良かったです。
あとがきだけでも買うかちありです。