他の方のレビューを拝読したら漂流教室のリメイクじゃないかという辛口意見が多くてびっくりしました。
日常から非日常への強制トリップをはじめとして確かに共通項は多いですが、「漂流ネットカフェ」「ドラゴンヘッド」など漂流教室の潮流に乗じたと思しき作品は昨今の流行りといっても過言ではないほど多く存在するので、既にそういう定型が出来上がってるという認識でした。
結論は面白い。まず「時間」が意志をもち全てを飲み込む巨大な悪意の具現、一種の生き物だという発想が斬新。
時間とは通常目に見えない形のないものですが、作中では主人公たちを不定期に襲う黒い津波としてディフォルメされ、よりリアルにその脅威が迫ってくる。
ひきこもりの叔父を見舞った先で異常現象に巻き込まれ、荒廃化した未来の日本にタイムスリップした女子高生三人組。
サバイバル+パニックものとしても引きと掴みは十分な導入部、マンションの住人同士の確執など群像劇としても面白くなりそうな要素を孕む。彼女らがどうやって時間の脅威に対峙していくか、過酷な環境を生き抜き元の世界に戻る方法を模索するか目がはなせない。

表紙買いしました。 内容が…これは漂○教室…? 残念ながら自分は主人公やおじさん、周囲の人たちのテンションや展開にまったく付いていけませんでした…。 ストーリーの勢いはいいですが、ハチャメチャな進み方に感じます。次巻以降に謎が解けていくのかが不安です… (おじさんの収入源?とか含む) これを見事に収束させられたら名作だと思いますが、 次巻は他の方のレビューを見て購入検討します。

石川優吾氏の作品が好きで、いくつか読んできました。
氏の作風は、日常の延長にあるハートウォーミングなユーモアとギャグを中心にしたものが多いのですが、今回はガチンコのハード作品。
原作物だった「タンキー」以来ではないでしょうか。
作品は梅図かずお氏の『漂流教室』などがある「異世界漂流物」と言うべきジャンル。それに「時間」テーマと言うSFでも扱いの難しいものを絡めています。こうした作品は完結して初めて評価が定まると思いますので、2巻が刊行された段階での評価は難しいところですが、今までにない力強い作品であることだけは間違いありません。

実は読み始めて「なんだか昔に読んだことがある気がする」と思っていたのですが、最近氏の作品を読み返していて疑問が氷解しました。
氏の代表作である『よいこ』の中で、主人公の友達が天才小学生漫画家として漫画コンクールで受賞した作品がまさにこの作品と同じなのです。
『よいこ』には石川優吾氏自身をモデルにした漫画家も出ていて、「漫画家」の苦悩が描かれたりしていて面白いです。
あれから10年近くたちましたが、あれ以前から本作のアイデアは暖められていたものと思われます。
スピンオフと言うべきかどうか微妙ですが・・・

とにもかくにも、今後益々楽しみな作品です。

1，2巻読んだ感想です。
ストーリーも絵も素晴らしいのですが、今のところ漂流教室のリメイクとしか思えないのが残念です。
これからの展開で名作を超えられるか楽しみです。

連載誌にて読んでいます。1、2巻同時発売ということで買いましたが、連載誌では読みにくかった黒塗りの吹き出しがなく、さらにベタ塗りもきれいに印刷されているので大変読みやすいです。

ストーリーに関してはイマイチピンと来ないというか、もう少し情報が欲しい。どのくらいの連載期間を考えているのかはわかりませんが、“何が起こったか”をもう少し詳しく知りたいです。

が、先の読めない展開はこれからに期待大です!