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日本の近現代史をどう見るか〈シリーズ 日本近現代史 10〉 (岩波新書)

価格: ¥861
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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各巻を数回読むより、先ず本書を一読されることをお勧めします ★★★★★
本書は、昨年一年かけて、「幕末維新」から「ポスト戦後社会」まで全9冊で日本の近現代の通
史を完成させた「シリーズ日本近現代史」の著者9人が、著述の目的、方向性、視点、問題意識
などを各一章にまとめています。「シリーズ日本近現代史」全体の解説書のような物と言えま
す。

本書の各章を読んでみると、それぞれの著者が、これまでの通念にとらわれず、最新の研究成果
も踏まえて、新しい視点で、担当した歴史区分を再解釈しようと、意欲的に取り組んだことがわ
かります。

また、それぞれの本を出版後、読者から寄せられた指摘などにも答えていますので、全て読み
終えたという方は、本書を読めば、「ああなるほど、そういうことだったのか」或いは、「あそ
こはそういう意味なのか」など再発見や、より深い納得が得られると思います。

まだ読んでない巻があるという方は、別のものも読んでみようという意欲が湧いてくるかもしれ
ません。

そして、これから「シリーズ日本の近現代史」を読もうとする人はまず本書から読み、著者の意
図を汲み取った上で、各冊子を読まれれば、より明確に、そして的確に理解できるようになるで
しょう。
左派歴史家の知的レベルの低さ露呈 ★☆☆☆☆
第1章で井上氏が、幕末の幕府の対米交渉について幕府側の資料をもとに高く評価し、従来の米国側から見た評価〜幕府は半未開・嘘つき〜を一面的だとして批判している。保守派がとっくの昔に指摘している内容だが、左派もやっと追いついてきたかとの感慨がある。
だがまともなのは井上氏だけで、ほかの論者は相も変らず自虐的・侮日的・謝罪史観に終始している。
「1890年代の内政危機をアジアとの戦争で乗り越え、1910年代の財政危機はヨーロッパ・アジアの犠牲で乗り切った」(原田氏)とか、「勝利した連合国が敗北した日独の憲法をいかに書き換えたか着地点をみれば、両陣営を敵対に導いた基本的枠組がわかる」(加藤氏)とか、頓珍漢な解説ばかり。
単眼的で浅薄な歴史理解に、嗤いと同時に哀れみを覚えた。
この人たちもいつか目覚める日が来るのだろうか?それとも一生、自分の殻に閉じこもっているのだろうか…。
近代史通史のダイジェスト版 ★★★☆☆
「幕末・維新」から「ポスト戦後社会」までを九つの時代に分けて通史として
描いてきたシリーズの最終巻。各巻の著者により、それぞれの時代の性格をと
らえる際の根本的な問題を「問い」のかたちで掲げ、それに答えてゆくことで、
日本の近代史を見るときの要点を論じていきます。

一番面白かったのが、開国時の幕府の評価。“無為無策”と言われていた幕府
について、有能かつ成熟していたことを明らかにします。反対(欧米ではなく
日本)側の視点に立つ重要性を改めて認識できました。

一方、9人の著者の政治的(右 or 左)な嗜好が似ている為、どうしても論調や
視点が似かよってしまっている気が。せっかく大勢の著者で書くのだから、ま
るっきり正反対の嗜好の人を起用した方が、深みのある通史になったと感じます。
世界の流れの中で捉える視点もちょっと不足しているかも。

シリーズの導入として読んでみたのですが、残り9冊を読もうという気にはなり
辛い本でした。
よくわからんかった ★★★☆☆
何とか読み終えました。内容が煩雑というわけではないが、個人的に受け付けないものを全体を包む雰囲気から感じて取れました。いわゆる自虐史観なのかといわれたら、そうかもしれないし、決して日本が嫌いなわけでもなさそうで、もしかしたら中立的な意見を集めているような錯覚にも陥る。そもそも「岩波新書というのはどうも信用できない」という意見も聞いたことがある。
この国のこれからの行方を探るための材料が豊富にこめられている。 ★★★★★
10巻にわたるシリーズ「日本の近現代史」の最終巻であり、それぞれの時代を担当した著者による解説集である。
日本の近現代史を教科書とはまったく異なる視点から眺めることができ、新たな歴史観を感じ取ることができる。

第9巻で、ポスト戦後社会を著わした吉見氏は日本が希薄化していくと述べたが、明治以降の日本を眺めると、明治期には意識として存在していなかった「日本」がいかに形づくられて行ったか、それが戦争へと突き進む中で強固なものとなり、戦後の高度経済成長につながり、そして現在「日本」がいかに曖昧なものとなって行ったかが概観される。
特に、最終章の成田氏による「なぜ現代日本の通史を学ぶのか」は秀逸である。

この国のこれからの行方を探るための材料が豊富にこめられている。