確かに、ヴィヴァルディの「夏」をアレンジした「サマー・ストーム」を聴けば、情熱的な演奏家だということがよく分かります。多分、情熱的な演奏でひけをとらないのは竹澤恭子さんくらいでしょうか。(脱線しますが、竹澤さんのブラームスはすごいですよ。)
あるいは、ボンドとの共演がいちばん似合うヴァイオリニストと言った方が川井さんのイメージが伝わりやすいかもしれません。バックがおとなしい演奏なので、かなり自制されたライブになっていますが、雰囲気次第でもっとはじける演奏家だと思われます。
あと、印象深いのは、その演奏中の表情!!こんなに恍惚とした表情で演奏する人は、ちょっといないと思います。眉間にシワを寄せたピアニストの表情と違い、とっても官能的です。もともと演奏スタイルがセクシーな人なので、併せて観賞なさってください。