これまでの厚生行政でどんな規模の病院でもフルラインナップの診療サービスを目指してきた病院が医療保険財政の破綻により、立ち行かなくなっています。機能化、専門特化するなどして病院の再生と生き残りを図ろうというのが本書の狙いです。執筆者は会計の専門家ばかりですが、医業経営コンサルタントの資格を持つ方もおいでになります。現場サイドから見ると、ややつらいかなあと感じる部分もあります。まあ、これまで、その部分がなかったわけですから調整局面では仕方がないでしょう。病院再生ファンドとか実際に再生した病院の具体例があると更によかったかもしれません。