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多文化主義社会の到来 (朝日選書)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞社
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西洋批判の西洋普遍原理 ★☆☆☆☆
 オーストラリアなどの事例を挙げつつ、多文化主義についての多くの西洋の文献を読み解いた本。
 文化人類学やナショナリズムなどの文献も多く使われています。
 ただ著者が西洋でももはや普遍とはみられなくなったフランス革命の理念を前面に押し出しているきらいがあります。
 もっといえば西洋中心主義による西洋批判で西洋の普遍的理念を広めるといったところでしょうか。
 これでは少数民族やムスリム、ヒンズーなど非西洋の人々にとても理解されるとは思えませんでした。
表面的な「多文化主義」論 ★★☆☆☆
「多文化主義」についてのまとめ、総論、議論の整理といったところ。オーストラリアの例をあげているのだが、あくまでも「移民の定住」というオーストラリアの決定的な特徴があるにもかかわらず、オーストラリアの分析においてもそれを軽視し、かつ、その多文化主義全体としての議論の展開でも軽視している。「多文化主義」といっても、その国、地域によってさまざまなバージョンがあるべきで、類型化はできないだろう。元来どういった「問題」なのかが位置づけられないと、多文化主義に関する議論は表面的なものに終始せざるを得ないのではないかと、改めて感じた。
多文化主義とは ★★★★★
 オーストラリアが現在抱える問題、課題について多角的な面から解説されている。多文化主義とは単に文化的財産の数の多さではなくどれだけ多くの人々が経済的、政治的な活動に参加できるかということでもある。いままで、政治、経済において虐げられていた人々、女性、原住民などがどのようにして参加することが出きるようにするかこれはオーストラリアだけでなく、全ての国の課題である。