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ほんとうは治る防げる歯槽膿漏 (健康双書)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 農山漁村文化協会
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科学的な根拠はない ★☆☆☆☆
「自然農法で作られた食品をたべると歯槽膿漏にならない。
その証拠に縄文人や、マサイ、モンゴル遊牧民には、歯槽膿漏はない。」
・・・・というのが、本書の内容です。


最近の医学は、科学になっておりまして、
治療法は必ず、治療した場合と治療しない場合でくらべて、
統計学的に有効かどうか検証しなければならないのです。

つまり、「自然農法で作られた食品をたべると歯槽膿漏にならない」と言いたいなら、
普通の食品を食べていた人たちに比べ、
自然農法の食品を食べていた人たちの方が、
歯槽膿漏になりにくく、しかも、治りやすい事を、
統計的に証明しないといけません。

この著者の昭和46年歯学部卒業、昭和49年に開業して約40年という経歴から考えると、
昭和40年代では、あまり厳しく言われなかったのかも知れませんが、
近年の医学では、「必ず、治療した人と治療してない人と比べて
統計的に有効と判定されないと治療法として認められない」
・・・ということを、ご存じないのではないでしょうか?

私は医師ですが、(改善した人もゼロではないのかもしれませんが)
「自然農法で作られた食品をたべると歯槽膿漏にならない」と医学的に判定されるレベルには
どうみても達しないと思います。

もし、「歯槽膿漏が防げる」のが本当の本当なら、世界的な大発見なのですが、
本書を読む限り、科学的な根拠はなく、「彼の信念だけ」のようです。


・・・残念ながら、年齢が経つにつれ、必ず、歯は衰え、
だんだんと歯を失っていくという運命を変えることは、現在でも難しいです。
しっかりとブラッシングする事や、歯石を定期的に取り除くことが大事だと思います。
既に抜けそうになっているのなら、歯周外科手術や、インプラントという方策もあると思います。

「自然食品をたべるだけで、歯槽膿漏が改善する」と説く、この本を読むと、
患者は、間違った方向につれて行かれてしまいます。
つまり、治らない治療法に時間や手間を取られ、
本来の治療に気づくのを遅らせてしまいます。
そういう意味で、この本は、患者にとって危険な本だと私は思いました。
歯周病の本質を突いた良書 ★★★★★
昔の時代は歯磨きや歯磨き粉がないし、歯石がついても取る機械がないし、さぞや昔の人は歯周病に苦しんだことだろう…。って、これ、全くの誤解でした。たとえば、縄文人の顎の骨を見てみると、歯は現代人よりもずっと丈夫だし、歯周病の跡も見られなかったそうです。

著者の丸橋さんは、歯周病を“口腔”という視点だけでなく、食生活やさらには家庭の絆などの視点から捉えていきます。精白米を玄米に、肉食中心の献立を緑黄色野菜・大豆・海藻を中心の献立に。などの食生活に変えることによって、どれだけ歯周病の症状が良くなったかが数々の症例で語られていきます。そして、読んでいくうちに納得するのです。

あー俺は今まで、何と「木を見て森を見ず」であったのか、と。

現代のような加工食品に溢れた状況で無軌道な食生活を送ると、体は病み、その一症状として歯も病んでいくということです。

歯周病は、あたかもある特定の菌だけによって引き起こされ、その菌を退治できる薬を飲めば解決するのだ、という医者の方もいますが、それはあくまでも対処療法にすぎないということがよく分かりました。

歯周病だけでなく、身体の健康全般についても非常に示唆に富んでいる本でした。ぜひオススメしたいと思います。