コミュニケーション術の本としては初心者向け
★★★☆☆
コンセンサスの取り方について、基本が平易に纏まっている。
分量的にも少ないし、事例中心に展開していくので取っつきやすく、
すぐに読み終えることができる。
内容的に薄い感じもするが、本書の後に発展として
箱田先生のコミュニケーション関連の本などを読むといいかも。
読み物としても
★★★★★
著者にとって、5作目とのことですが、ファシリテーションの何たるかを
ハンバーガーショップ経営の話で、うまく読ませています。
ビジネス書というよりも、読み物としても面白い作品です。
平易に書かれていますので、読みやすいと思います。
対立の数だけ可能性がある
★★★★★
人が二人以上いると対立する。
当たり前のことのようですが、チームで何かするとき、忘れがちです。始まるときは大勢でやるほど、大きな力になると信じて疑わない。でも、始めてみたら・・・あれ?
対立とは、みんながそれぞれ持っている大切なものがぶつかり合うこと。ちゃんとそれぞれにポリシーがあるからこそ対立するんですね。
誰かすごい能力の人がいて、ほかの人はそれについていくだけなら対立はないかもしれません。みんなが、一人ででもできる熱意があるから、そしてその熱意はそれぞれ違うからぶつかり合うんです。
対立の種がたくさんあるってことは可能性がいっぱいあるってことです。
自分が頑張っていて他の人が動いてくれないように見えるとき、そこに勝手に悪意を感じてしまったりします。でも動いてくれないかに見えても、もしかしたら動き方が違うのかもしれません。
すごい成果を出したいからこそ、ほかの人もじっくり考えてくれているのかもしれません。
どんなに対立してもだいじょうぶ。
行きたいゴールと、最初の思いに立ち返ることができて、ほんとうは何を目指しているのか、このプロジェクトとして一番大切なことは?そこをみんなが見ることができたら・・・
人と組むことは文字通り、化学反応になります。
妥協でも説得でもない、コンセンサス。
みんなからの意見を、誰が言ったとかをばらばらにして必要なことごとに並べ変えてみる、すると対立は提案に変わります。そして本当に生きたいところに行くために必要なことはなにか、みんなで考えてみる。
物語仕立てで、いつのまにか、主人公の成功物語にも感情移入しながら楽しく読めました。
まずは、さらっと読み物として読んで、現実の問題に照らし合わせてテキストにするのがおすすめです。
対立を整理すると、アイディアの宝庫になるんですね!
コンセンサスはビジネスも人間関係も加速させる
★★★★★
コンセンサスを形成して、ビジネスを進めていくのどれほど大切なことか、会社を追い出されるという過去に苦い経験をしたことがあります。
10年前のサラリーマンの時に、この本を読みたかったです。
本書はチームを組んで仕事をする方には、絶対に読んでほしいですね。
数多くのケースが掲載されていて、とってもわかりやすいです。
チーム外でも、社内の他の部署との関係性を良好にして、ビジネスを推進していくことが大切です。
私の過去の失敗から、そう断言できます。
おススメの1冊です。
とたんにものごとが動き出す! 頭のいいコンセンサスの取り方
内気な自分にとって・・
★★★★★
どちらかというと、内向的なのでコンセンサスをきちんと取って仕事するのは苦手です。
でも、こんなに簡単に関係が改善されるなら、勇気をだして一歩踏み出そうかなと思える一冊でした。
例えが非常にわかりやすく、誰でも取り組める内容になっています。
コンセンサスって、仕事だけでなく、夫婦関係や友人関係にも有効ですね。