社会風刺が薄らいだ分、エンターテイメント性強まる。万人向けの上質な作り
★★★★★
現在出ている中ではパルタものの最も遅い時期(21〜25話)のものであり、このあたりになると、パルタ初期の社会風刺的ギャグがほとんどなくなり、代わりに「凝ってるな〜」と唸らせる技術性が前面に出てくる(雪山シーンの美しさやサーカスシーンのスピードなど)。(第一話でブリキロボを類人猿→現代人の進化図になぞらえるあたりは、こういうことを漠然と知っている年齢でなければよくわからないのではないかと思うが・・・)ひたすら笑えるエンターテイメント作品としては、安心して楽しめるものだ。雪山篇に前編で登場した柔道家とクマのコンビが出てくるが、前の話を知らなくてもストーリーの理解には支障がない。パルタものの中でこれを最初に見るというのもいいと思う。サーカス篇などは、就学前の児童にも十分楽しめるハッピーなものだ。