中立的なスタンスが◎
★★★★☆
タイトルに「貯蓄から投資」にだまされるなとありますが、決して投資を否定する内容ではありません!
関西では絶大な人気を誇る毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」
この番組にコメンテーターとして、出演することもある著者
テレビでの穏やかな口調と同様の口語的文体で非常に読みやすかった
人は時に、自分の主張を正当化する為に都合が良い資料のみを引用しる場合がある
あたりまえだが、著者もそのことは充分に理解しており、本作品も批判的な目で読んで欲しいとの記載があった。
好感が持てる。
物理法則の原理とは違い、世の中のほとんどの物事に絶対は無い
世の中はグレーだ。
その中で、自分にとってよりベターなものを判断するしかない
(ものすごく脱線だが、物理法則もものすごく特殊な状況なら普遍では無い可能性もあるかも???)
また、資産運用の本では良く持ち家を否定し、そのお金を資産運用に回すよう主張しているものが多い。
本著では、投資との観点のみで考えるのでは無く、価値観(老後の安心感・家への愛着など)の面から考る選択も語られます。
もちろん、住宅ローンを組む時は充分に考慮する必要があります
また、保有資産のリバランスは定期的に行うのは、特に投資信託の場合手数料の負担が大きくなる。
リバランスは景気の転換期に行うのが良いとの主張は参考になりました。
貯金もやっぱり大事
★★★★☆
今までの偏見=日本人は株が嫌いといった誤った(=一般人に投資をさせることで利益を得る方々の意図的統計操作)考えを一蹴してくれる良書。
そもそも性格的に投資に向かない人もいるし、投資すべきでない状況の方もいます。
そういった方々に投資しないと損ですよ、機会損失ですよとガナリたてていた状況から目をさましてくれます。
この本も投資をするなとといている訳ではなく、きちんと自分の足元を確認し投資を行うべきと述べている良書です。
貯金から投資 さらに投資から貯金へ?
★★★★☆
「お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書) 小宮一慶」本書を読みました。
本書は、とても面白い一冊だと思います。
今年一年間で、以下のような良書をブログで取り上げました。
しかし、この小宮氏の一冊は、
「ポイントが違い結局は、自分たちで考えて行動に移さなくてはいけない。」
と受け止めました。
また、勝間和代の「銀行にお金を預けるな」とまったく逆のことを言われているので、この本は、投資と資産運用について複数の視点で見ることができます。
幾つか読んでみましたが、「貯蓄から投資へ」については、何も知らない人は、金融のカモになります。のようなサブタイトルを付きそうな気がしています。
それでも、「余裕資金があれば将来を考えて、インデックスファンドへの投資」を止めてはいけな言われているのが、カンチュンドさんであったり、内藤忍さんであったり、勝間和代さんであったり、竹川美奈子さんだったりすると思っています。
より深めるために類似した本を読んで認識を深めていましたが、小宮氏の一冊はそれとは大きく異なっていました。
「貯蓄から投資」にだまされるな という一言から始まります。
結局、何に対してどのくらい投資すればよいか?人によって、同じ年齢でも大きく借金をしているか、無借金か?などのライフステージによって異なります。
本書の中に、リバランスについても記載されています。
■リバランスについて
⇒ リバランスを頻繁に行っていると、運用成績が格段に悪くなります。
この低金利のときに、毎年1%以上の販売手数料を取られるとしたらどうでしょう?
運用成績に大きく影響することは一目瞭然ですよね?
⇒ リバランスは、景気の変わり目に行うのが正解です。
⇒ 僕の場合このリバランスのタイミングがわかりません。
アセットアロケーションをみて資産比率が変わったときに、配分を、
適正(理想)な比率に戻すように、購入することと認識しています。
特定の資産を売って、特定の資産を購入する場合、インデックスファンドで
あればほとんどの商品が、ノーロードファンドですので、手数料はかかり
ませんが、信託財産留保額が、0.3〜0.5%かかりますのでこれはもったいない。
と思っています。
将来の資金過不足表が参考になります。
★★★★☆
わかりやすく参考になる本だと思います。
特に自分の将来の収支のバランス、貯蓄額をシミュレートし
一体自分は将来いくらの資産を持っていれば安心できるのか、
そのためには今からどれだけ貯金をしていくべきなのか、
ということが著書を参考に分析できたのが非常に良かったです。
必要な貯金額がわかったら、あとは「攻めるお金」と「守るお金」の
バランスを考えて、投資信託や株式で運用していこうといった主旨の内容です。
自分の将来においてどのような出費が必要となるか予想することで、
将来必要なお金の額も試算でき将来への漠然とした不安も和らげることができました。
ただ、一点納得がいかなかったのは「住宅ローンは貯蓄と考えよう」という点です。
あくまでローンはローンであり大きな借金を背負うことは間違いないわけで、
貯蓄にはなりえませんし、他の方も指摘されていましたが、
大体の家庭は貯蓄だと思って無理して家を買ったら毎年貯金できる金額はわずか、
攻める・守るのバランスもへったくれもないと思います。
もちろん、家を買った上で余裕資産のある家庭もあるでしょうけど・・・
家を買うことが貯金とイコールというのはかなり乱暴だと思います。
金融リテラシー
★★★★☆
投資をするにあたって、最低限必要な心構えと知識を解説している本。
経済の入門書のような内容ではなく、投資に対する考え方に重点に置いている。
専門用語についてはあまり丁寧に解説していない。
1から経済について学びたい人には向かないが、
私のように、投資について中途半端に知識がある人にはとてもためになると思います。