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追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 評論社
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止まらない ★★★★★
表紙には美しくなったレンが描かれ、成長した登場人物達への期待が膨らみます。
主人公トラクには更なる試練が訪れて、それにはたしてどこまで耐え得るのか・・・が
また読む手を進めます。
この本を読むと、6000年前の息吹が今でも身近にほんの微量ながらあるような気がして
心がシーンとなります。
人間と動植物が現代では切り離されているのは
便利なような、こわいような・・・・。
児童も大人も楽しめるよう、色々な専門の用語を分かりやすく訳するさくまさんには
脱帽です。さあ、次の刊にすすみます。
ダークな展開に。 ★★★★☆
仲間から排除されたり、
悪夢に支配されたりと
何かと心も体も痛そうな描写の多い巻になりました。

主人公トラクとレンも子どもから脱皮しつつあり、
自身の体の変化や、部族内での決まり事から
変化せざるを得ないお互いの関係を見ていると、
1巻の頃から随分と時間が流れ、遠くに来たのだと感じます。

レン視点の所では意外な事実もあり、
今後どうなっていくのか気になります。

この作品がファンタジーなのかどうか疑問の残る所ですが、
最近の大量生産ファンタジーの薄い世界ではなくて、
しっかりとした世界観で読ませてくれるので、ほっとする。

もう少しこの世界を味わっていたいです。
落ち着いた世界を楽しみたい方に... ★★★★☆
華々しい魔法が出てきたり、派手な怪物退治があったり、というようなよくある冒険ものではなく、闇や、万物の精霊を敬い恐れるような、ひっそりと後ろから吸い付いてくるような落ち着いたファンタジーに仕上がっています。今回は、前作で付けられた「魂喰らい」の刺青のために、ハズシ(村八分のようなもの、だが、見つかると殺されてしまうという結構ひどいもの)にされてしまったトラク、彼を助けると自分もハズシになってしまうために、こっそり彼を助けようとするレン、そして二人を助けようとするベイルやウルフの活躍を楽しめると同時に彼らの成長にもびっくりさせられる一冊になっています。狼の群れとトラクの間で揺れるウルフや、レンと共にベイルがいるのを見て心を騒がせるトラクなどなど。どこか日本の呪術にも似た落ち着いた世界を楽しみたい方にお勧めです。
また一年後? ★★★★★
地味な作品といえるのかもしれない。
きらびやかで大げさな魔法やアクション、大見栄を切って出て来るようなキャラも居ない。

しかし、この読後感。
しっかりと心の奥に残る、じんわりとしたもの。

それは地に足の着いた世界の存在とそこに根ざしている彼らの確かな息吹が、ここに確かなものとして綴られて書き留められているからだろう。
果たしてこの物語が、それらをうまく包容させられて成功するのかは最後まで見届けなければ何とも言い難いが、辛抱強く一年に一冊づつ買っている甲斐がある本に巡り会えたのはとても幸せだと感じている。
なんちゃってファンタジィとか、やけに軽々しく美しくない文体が目につく中、……という意味においても。

4巻は表紙のレンの絵もすばらしく、伴うように(というより、挿絵がしっかりとそれを表している! 力量に拍手!!!)主人公たちの色も変化しつつあった。
成長と快復の物語 ★★★★★
第3巻で負った傷を巡る物語で、それに前巻まではなかった思春期特有のトラクやレンの心と体の変化が合わさり、文体に今までにはなかった色を感じられるようになってきました。
二人の心と体の距離は寄せては返す波のように微妙な変化を見せ、この点がメインストリームの魂食らいとの戦いとは別の、今巻の見所と言えるのではないでしょうか。
トラクと魂食らいとの戦いはまだ終わっていませんが、トラクとレンとの関係にも目が離せなくなってきました。そしてウルフとトラクとの関係にも微妙な距離を感じるようになってきた気がします。
魂食らいとの戦いが始まって以降、なかなか明るい雰囲気は出せなくなっていますが、物語の幸福な終わりを信じてこのまま読み続けていきたいと思わせてくれました。

文体は相変わらず平易で読みやすく、読み応えのある文体を好む大人の読者には物足りないかもしれませんが、今まさに思春期を迎えている年代に読んでほしいと思える今回の内容は、こういった易しいものであるべきとも思えます。
最初の4分の1くらいまでは途中でやめられましたが、その後は無理でした。好きで読まれている方はお時間のあるときにお読みになった方がいいかもしれません。