人間という醜い生き物
★★★★★
人の親である男達、いち聖職者である男に弄ばれ孕まされ無念に死んでいったチズ。本当に可哀想なチズ。 人間である事がこんなにも嫌になるなんて…
残酷で理不尽な話
★★★★★
関や田中らが登場し一気に展開が早くなった巻。
改めて子供達が戦うスケールの広さを実感することになりました。
しかし、二巻はダイチもナカマも前向きな気持ちで戦っていたのに対し、この巻で戦うカコもチズも気持ちが後ろに向いてしまっているのが妙に生々しく感じました。
特にチズの話は、この巻で終わるわけではありませんがすごく理不尽です。読んだ人によっては軽く古傷を抉るような内容ではないでしょうか。この巻で読むのをやめてしまった人は結構いると思います。
しかしチズが自分に暴行を加えた大人を殺すことに対して、美化されているわけでもないけれど十割反発できないのが何とも言えません。
チズも正義ではあると思います。
それにしてもカコがまさかあんな最期を迎えるとは……本当に色々と残酷な巻です。
ハァ…
★☆☆☆☆
面白くない。
なになに、敗北なら地球がポン!?戦闘が48時間を越えたら、又しても地球がポン!?このロボットの動力源は生命力!?
ハァ…コックピット内で現パイロットが殺された時点で敗北決定だろ!!
しかも、見る限り、操縦してる時間は数時間。それで戦闘が終わったらパイロットはポックリいってしまうのだから、48時間も操縦者でいることは不可能だろ!!まぁ、そんだけ強い敵が現れるかどうかだが。
どうか最後は夢オチにならないように祈っといた方が良さそうだね。
まっ!!私は、この巻で読むのを止めるから祈る必要はないんだけどね(笑)
どれだけの人が、
★★★★★
このぼくらののルールを知った上で、
現実と向き合っていけるだろうか?
一概に加古の行動は至極当然だと思う
死ぬとわかってても…戦えるだろうか?
凄く考えさせらる作品です
踏みにじられた代償
★★★★★
前巻の2人が自己犠牲のもとにある程度の「満足」をともなって死んでいったのに対して、この巻の主役であるカコとチズは自らの欲望(というよりも怨嗟)を果たすためにジアースに乗る。
とくにチズのエピソードをどう受け取ったらよいものやら……。「ぼくらの」に出てくる子どもたちは、理由はよくわからないが、とにかく地球のために戦わなければならない。はっきりいって自分たちはコマに過ぎないことも承知している。それでも、自分たちが生きてきた意味を見つけようとしている。ただ、死ぬだけのために。
チズの行動は確かに暴走だが、そんな重すぎるものを背負わされてしまった彼女を、止める権利が大人にあるのだろうか?散々身勝手な大人たちに弄ばれて、最後は地球のためにコマとなって死ななければならない。チズを止めようとする大人たちも、チズを陵辱した大人たちと本質的には変わらない。止めたところでどうするのか?代わりにジアースを操縦するパイロットが必要になるだけである。マジメに戦えと言っても、それは「死ね」と言っているに等しい。チズがやっていることは当然正しいことではないが、だからといって彼女に語りかけるべき言葉を、われわれ大人は持ち得ないのだ。このことが、計り知れない憂鬱となって、読んでいる自分に降りかかってきた。
そして、チズの「生」のラストへ捧げられるあまりに残酷な事実。彼女はどんな答えを出すのだろうか。