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ジェイン・オースティン―「世界一平凡な大作家」の肖像 (中公新書)

価格: ¥12,573
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論社
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間違いなく良書です ★★★★★
オースティンの入門として最適。入門に限らずとも、既に読破されている方にもぜひ。
彼女の生涯のあらましとその時代背景、6つの代表的作品のあらすじ、解説と、本の厚さにしては
驚くほどの非常に濃い内容が詰まっています。

本書の中で著者は彼女に関する様々な事柄を伝えてくれていますが、中でも印象に残るのは
美術館か何かで女性の肖像画を観たオースティンが姉への手紙に「ビングリー夫人に似た人はいたけど、
ダーシー夫人はいなかったわ。きっとダーシー氏は妻を愛するあまり人目に触れさせたくないのでしょう」
と書き送った、というエピソード。
確かにビングリーはその人の良さから喜んで妻の絵を公開しそうだけれど、ダーシーは妻を人目に触れさせたくないと
思いそうな感じがしますね。この一節を読んだ時、妙に納得してしまいました。
そんな風に自分の創り上げた人物をいきいきと頭の中で思い描いていたと思うと、彼女が俄然身近な存在に感じられてきます。
この他にもちょっとしたマメ知識や彼女の家族関係も詳しく記述されており、作中で軍人を度々登場させた理由も解ります。

作品の背景に作者の人生ありとはよく言いますが、まさにこの本は彼女の作品がどうしてあのように描かれたのかを知る
良い手掛かりになる一冊です。
著者の訳でセシル『ジェーン・オースティンの肖像』を読みたい ★★★★★
男女交際や結婚といった、身近な材料をユーモアあふれる小説に仕立てた18世紀の英国女性作家、ジェーン・オースティン。その魅力を対照的なシャーロット・ブロンテ(非日常、ロマンチック、悲劇)と比べてみたり、どんな時代背景や家族構成から成り立ったのか語り、代表作のひとつひとつをていねいに読み解く。オースティンが読みたくなる一冊です。
「数あるジェイン・オースティン伝の中でいちばん愛読している」と著者がいう、デイヴィッド・セシル卿の『ジェーン・オースティンの肖像』、原文が読めない日本の読者のために、訳してもらえないだろうか。きっとオースティンの読者なら喜んで読むと思うのですが……
参考書です ★★★★★
今はウェブ版でしか売っていないのがとても残念です。他の方々が書かれているとおり、手元において参考書代わりにしたい本です。著者が載せている巻末の参考文献を片っ端から読みたくなります。ユーモアというものはなかなか分かりにくいのですが、この本のおかげでオースティンはこういう意図で作品を書いたのだ、ということが伝わってきます。ここからいろいろと興味を持って様々な研究本を読もう、という気持ちにもなります。
オースティンをますます好きになる本 ★★★★★
若い頃Pride and Prejudice を読んでからかなりの時間を経て、今またオースティン作品を読んでいる私にとって、この本は参考書としていつも手元に置いておきたい1冊です。

この本を読むと、オースティンがイギリス文学史、そして世界の小説史において、今日までその価値を認められ続けてきた所以がよくわかります。

主要6作品についてのポイントを押さえたわかりやすい解説は、その後(邦訳の方が主ですが)その6作品を読み進めるのに、大変参考になりました。

この本の所々に載っている各作品の登場人物のシルエットも、独特の雰囲気があって好きです…

大学の授業の下準備にも… ★★★★★
ジェイン・オースティンを趣味で読んでいて彼女に興味を持った方、又は大学の授業で取り扱うのでその下準備として読む本を探している方にとって、とても分かり易く、色々な角度から(他の英作家の批評、時代背景、彼女の人生、作品解説等)アプローチしてあります。この本はジェイン・オースティン知りたい人の最初の一冊に最適です。