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いまだ下山せず! (宝島SUGOI文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 宝島社
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ノンフィクションです ★★★★☆
遭難した者の体験録ではなく、遭難した仲間を探した記録です。
帰らぬ仲間が消えた地点を突き止めるべく、丹念に証言を集め検証する様には敬意を表したくなるほどです。

やや肩に力が入りすぎていて独善的な嫌いもありますが、それゆえ臨場感、当事者意識を感じさせます。
「よくぞここまで突き止めた」と感嘆しました。

余談ですが、巻末の「なぜ彼らがそこに行ったのかまで書いてほしい」という読者のコメントにひっかかりました。
フィクションじゃないんだから、そんなの当事者にしかわからないでしょ…

リアル ★★★★★
遭難からご遺体発見まで、仲間や遺族はどんな思いで、またどんな体制で何をされて過ごされていたのかを細部まで綴ったもので、著者の表現が非常にリアルで、まるでその場に居合わせているかのような思いにさせられる本でした。
著者が女性ということもあり、女性からの目線で現場にあたる姿が、とても身近に感じられ、もしもの時の参考になりました。
遭難はお金がかかりますね…この著書でリアルに体感できました。自分が入っている山岳保険を思わず見直してしまいました(笑)
200円以上安くなった新装版 ★★★★★
昔の遭難記とは別物の読み物です。
記録文学としても完璧に思われます。
遭難発生から8年5ヶ月目に出版され、遭難者の一名が仮名であることから、執筆と発表には相当の困難があったことが窺える。
あるべき論を捨て、批判を覚悟でディテールを書き起こした著者にルポライターとしての実力を見ます。
著者は一旦書き上げた原稿を相当切り捨てたと書かれていますが、その切り捨てた原稿も読みたくなる程
よくぞ、そこまで書いてくれたと思わずにはいれません。
それらが遭難者達の無念を、捜索者達の苦労を、遭難救助に費やした膨大な時間と物量を読者に伝えてくれます。
山歩きする人たちには勉強になることが非常に多く書かれています。
気合いの入りすぎた表現と構成に気が付きますが、私もそこから登り詰めて、見慣れた山々をもう一度眺めてみたいと思いました。
死体を見つけるまで ★★★★☆
 1994年に出た単行本『ドキュメント山岳遭難捜索 いまだ下山せず!』の改題・文庫化。後日談や問題点の再検討が書き加えられている。
 1986年12月に槍ヶ岳で起きたのらくろ岳友会の遭難事件を扱ったノンフィクション。
 著者はルポルタージュ作家であるとともに、のらくろ岳友会の会員で実際の救出・捜索に当たって情報センターの役割を果たした人物。
 遭難が判明してからの仲間たちの対応、天候や遭難者の性格を考慮しての救出作戦、やがて救出者のあいだで仲間割れが起こったこと、目撃証言を集めての捜索、死体の発見と迫力ある内容で、グイグイと読まされてしまった。
 登山家たちの癖の強さ、当初は捜索方針が思い込みと石頭のせいで間違っていたことなど、反省させられる点が多いようだ。登山関係者はぜひ読んで勉強して欲しい。
 文章、表現、構成に難はあるが、非常に興味深い一冊であった。
怖い ★★★☆☆
内容(「MARC」データベースより)
吹雪の北アルプスから3人の男たちは帰らなかった。のらくろ岳友会の、消えた足跡を求めて点と点を結んでいく執念の捜索活動。仲間たち、妻、親たちの苦悩をまじえて、ある遭難捜索を内側から描くドキュメント。

遭難捜索とはこれほどまでにミステリーなのか、と思わざるを得ないほど3人の男たちの消えた足取りは謎に満ちている。そして、これが実話であるということが、同じ山を「やる」人間として多くの教訓を与えてくれる。