チェーホフのコアなファンにはあまり受けないだろうな、というのが第一印象。
作品の解説は通りいっぺんだし、優柔不断なチェーホフ像というのも、取り立てて新しい感じがしない。

著者が自分自身の作家経験と照らし合わせてチェーホフの心情を慮る部分はなかなか読ませるが、これがジャマだという人もいるだろう。

だが、学生時代からのチェーホフマニアの自分としては、同じくチェーホフを愛する著者の文章を読むのはなかなか心地よかった。
ファン同士が、
「チェーホフっていいよねー」
とか言い合ってる感じかも？

肩の力を抜き、お気軽な入門書として読む分には、よい本だと思う。

チェーホフの年代記である。チェーホフのペーソス溢れるユーモアや、重い主題を軽くかわしながら心の隅に忘れえぬ足跡を残すエンディングが好きだった。彼の世界に浸って見たいと思って買ったのがマチガイ。装丁も淡く引き付けられたのに、内容は説明調で、彼の生い立ちを語るのに追われていてつまらない。これなら、単なる伝記本を買えば良かったと思わせる。余韻とか間が無さ過ぎるのだ。残念。

チェーホフのコアなファンにはあまり受けないだろうな、というのが第一印象。
作品の解説は通りいっぺんだし、優柔不断なチェーホフ像というのも、取り立てて新しい感じがしない。

著者が自分自身の作家経験と照らし合わせてチェーホフの心情を慮る部分はなかなか読ませるが、これがジャマだという人もいるだろう。

だが、学生時代からのチェーホフマニアの自分としては、同じくチェーホフを愛する著者の文章を読むのはなかなか心地よかった。
ファン同士が、
「チェーホフっていいよねー」
とか言い合ってる感じかも？

肩の力を抜き、お気軽な入門書として読む分には、よい本だと思う。

チェーホフの年代記である。チェーホフのペーソス溢れるユーモアや、重い主題を軽くかわしながら心の隅に忘れえぬ足跡を残すエンディングが好きだった。彼の世界に浸って見たいと思って買ったのがマチガイ。装丁も淡く引き付けられたのに、内容は説明調で、彼の生い立ちを語るのに追われていてつまらない。これなら、単なる伝記本を買えば良かったと思わせる。余韻とか間が無さ過ぎるのだ。残念。