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スバルを支える職人たち―スバリストと呼ばれる根強いファンの心を掴む (ラピタ・ブックス)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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今のような不況にこそ自動車会社の経営者達はこの本を読むべき ★★★★★
いろいろな自動車関連の本を読みましたが、これはその中でも間違い無く傑作の1冊といえるでしょう。ただ問題なのはタイトルと内容が全くの不一致なことで実際は「スバルを支えた男(技術者・経営者)たち」をすべきでしょう。その意味では期待していた知識・情報は得られませんでした(この本はスバル車の製造・生産に携わっている凄腕の職人・作業オペレータの紹介する内容だと思っていたので)。なんといってもスバルにとっての負の部分や過去の失敗をきちんと取り上げているのが素晴らしい。この類の本は得てして会社のPR雑誌の延長だったり提灯記事を転載したりするものが多いのですが、インタビューされた各人が正直かつ堂々と自分の意見・経験を語っているのです。日本の自動車史としても貴重です。インタビューアーの清水氏が自動車万般に豊富な知識・情報を持ちまた富士重工とのつながりが深い適任者であったことも幸いしています。この本は現在の日本の自動車メーカーの経営者に是非読んでもらいたい。これからの展望に関して重要なヒントがそこかしこにちりばめられています。「コスト削減」「生産性向上」だけすれば生き残れるのではないのですよ。ここに早く気づいてもらいたい。
スバルらしさとは何か? ★★★★☆
 全体として少々きれいにまとめすぎという印象がなくはないが、独自性のある自動車メーカーとしてのスバルの姿が、実際に開発に携わったり、販売の第一線でもまれたりしてきた人たちのインタビューから浮き彫りになっている。写真資料なども多く、楽しんで見ることができる。
 スバルには今後も独自性、こだわりのある車づくりを続けてわしいものである。
 ちなみにうちの親父は長くSVXに乗っていました。
技術のスバルの秘密 ★★★★★
~現在のスバルと言えば、「4WD」そして戦前からの飛行機のエンジンのノウハウが生かされているという「~~ 水平対抗エンジン」とみんなが思い浮かべるほど独自の技術を持ち、それらの粋を集めてレガシィやインプレッサなどユニークで魅力ある車作りをしているメーカーだろう。

スバルと言えばスバル360を思い浮かべる世代の人少なくなかろう。「てんとう虫」の愛称で親しまれ、自動車が高嶺の花だった日本の自動車黎明期に多くの家庭でマイカーを実現するのに大き~~な役割を果たした名車である。実際私の親や親戚もこの車に乗っていた。

この頃のスバルは、P-1、スバル360、スバル1000など名車と呼ばれる車を手がけており、現在の「技術のスバル」にふさわしいように思える。だが、レガシィやインプレッサと比較すると違和感を覚える。P-1は直4エンジンのFR、スバル360はRR、スバル1000は水平対抗エンジンだがFFと、スバル~~の特徴と成っているエンジン形式、駆動方式が必ずしも当時から継続していたものでないのに気づく。

では現在に至る転換は、いつどういう形で実践されたのだろう?

本書は、この疑問を歴代のスバルの技術者たちへのインタビューを交えて解いていこうという試みだ。その中でスバルが単純な技術主導で現在に至った訳ではなく、強烈なクルマの理想の構想と~~それを現実化しようという技術者の情熱が現在のスバルを作っていったと行ってもよい。そして、多くの技術者が口にする伝説の技術者、百瀬晋六氏。彼の思想と情念がスバルを単に技術指向の企業の企業にとどめず、スバリストと呼ばれるシンパのユーザーを形作るまでに魅力的なメーカーとしているのがよくわかる。

日本のモータリゼーションの黎明期の雰囲気~~がよく伝えられている良書~

こだわり続けるということ ★★★★★
レガシー、フォレスター、インプレッサ。国内に導入されている普通乗用車は3種類。こんな小さな会社がWRCに参戦し、こだわりの車を作り続けている。
そこには売りたいだけの車が存在しない。走りを極め、自分たちが納得した物しか売りたくないというこだわりが見え隠れする。
だから一度SUBARUに乗ると、他のメーカーに移れなくなる。国産車でこんなメーカーは他にはあり得ない。