『かるた』というゲームそのものの楽しさもさることながら、美しい読み札を読むこと自体がまるで『音読』。心地よいです。

ただ、札がとても丈夫なのは良いのですが、角が尖っていてチクチク。
怪我するほどじゃないにしろ、子供も多く遊ぶはずなので、出来れば角は丸めのほうがいいなーという希望で星は４つにしました。

こちらのレビューを見て、評価がとても高かったので購入しましたが
本当に納得です。
メルヘンチックな、キャラクターかるたしか持っていなかったので
最初箱を開けた時には、あまりのシンプルさに驚きましたが
さすがグッドデザイン賞受賞だけのことはあって
すごくデザインのセンスがいいなぁと感じます。
娘は全部の札を暗記してしまっていますが
全部、日本文学のよりぬきだからということもあり
うちの子天才・・・！？と、親ばかな勘違いをしてしまうほど。
幼稚園児が、くにやぶれてさんがあり・・・なんて唱えてたら確かにびっくりかも。
もともと、にほんごであそぼ、の番組が大好きで、
すんなりこのかるた世界に入り込めたのもよかったと思いますが
小さいうちから、こういう形で、日本の文学に触れることができるのは
とても幸せなことだな、と感じます。
幼稚園ぐらいのお子さんのプレゼントに、かなりおすすめです。

ただ、ケースだけは不満です。
このお値段なら、札だけでなく、ケースにもう少し耐久性が欲しかった。
しかも、スライド式は本当に使いにくいです。

NHK教育で放送されている「にほんごであそぼ」のカルタ。

娘のために買ったのだが、意外とこれがオトナでも難しい（一応、３歳児向けなんだけどね）。古今東西、様々な文章から引用された札は、オトナでも忘れているものがある（「はるこうろうのはなのえん」「みちのくのははのいのちをひとめみん」「むらさきだちたるくものほそくたなびきたる」など）。子供のためだけには、少し勿体無い教材かもしれない。机から離れたオトナこそ、触れなきゃならんのではないか。

ちなみに娘のお気に入りは、「よごれつちまつたかなしみに」（「山羊の歌」中原中也）。渋い。この札を読むと、「えんえんと泣いてるね」と必ず娘は言う。

しかしまぁ全国の子供たちが、テレビや教材を通じて中原中也に接している様をみると、日本という国は、意外に文化レベルが高いんじゃないかと思ってしまう。

お子さんへのプレゼントで、服などは沢山頂くだろうから・・・と悩み、大人も一緒にお勉強が出来るこのカルタに決めました。友人も、お子さんもとても喜んでくれています。

出来れば各カード毎にその内容解説と作者、出展作品名を一覧できる解説紙を同梱して欲しい。大人でも不勉強な文言には歯がたたないので
簡単な解説書が重宝すると思います。またその文言の文献をよむとか色々なヒントになると考えますが如何でしょうか？