番組内で使われている、「今日の名文」などの「文章」と
齋藤孝先生の書いた「解説」部分から構成されている本です。
短い「文章」の場合は、文章と同じページに解説が書いてあります。
長めの「文章」は、あとのページからが解説になっています。
肝心の「文章」は、雨ニモマケズ、はもちろんのこと、人気の
ややこしや、寿限無、汚れちまった悲しみに、平家物語、松尾芭蕉
など、番組でお馴染みのものが満載です。
「文章」は、子どもでも読みやすいように大きな文字で読み仮名付き、
「解説」は文庫本程度の小さな文字で大人向きです。
これはとても良いですねえ。
子どもは「文章」の部分だけでも充分楽しめると思います。
「解説」部分は小さい子には難しいと思いますが、大人が読んで
説明してあげるといいかもしれません。
番組でみているだけではわからない新しい発見があります。
他に面白いのは、文語体の「文章」には口語訳がついていることです。
ちなみに徒然草の口語訳は「すんごいヒマだからなんか書いてみよう。
・・中略・・書きたいことがあふれてきて、クレイジーな熱い気分に
なってきたぜ!」です(笑)
そんなことを考えていた頃この本の発売の広告が新聞に!「待ってましたっ!」っていう気分です。中を開けてビックリ!これはすごい!子どもも大人も読める!解説がちゃんと付いていてわかる!泣けちゃうのは表・裏表紙見返しに、宮沢賢治直筆の「雨ニモマケズ」が印刷されている!
斉藤孝先生も書いていらっしゃるけれど、この本はぼろぼろになるまで何度でも読み返してください。日本語は、すごい!言葉のパワーがすごい!
「ゆとりの教育」に行き詰まりをみせていた子どもたちの学力も、「にほんごであそぼ」以後、絶対変わります!たぶん間違いない。
子どもたちについていけなくなる前に「にほんごであそぼ 雨ニモマケズ」!絶対のお薦めです!!!
ところで最近の「にほんごであそぼ」はこの本には収録されていない小野小町や項羽、論語、忘れちゃいけない「永訣の朝(えいけつのあさ・宮沢賢治)」、そのほか、新しい言葉達がわらわら出てきています。こっちも溜まったらまた本にしてくださいね。