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ナザレ派のイエス

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 春秋社
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新約聖書へのあらたな視点を提供する ★★★★★
あらたに章が追加されて、再版されました。ユダヤ教からの視点もいれて、
再解釈しています。当時のエルサレムやその周辺の地域の文化風習、ユダヤ教
の諸派とイエスとの関係の聖書だけ読んでいても気がつかない情報を解説して
います。
ユダの裏切りが事実だったのかの考察が興味深いです。各福音書では不自然な
記述がされていますが、そこから著者は推測してありそうな話を書いています。
でもこれは否定も、肯定もできないことでしょう。
緻密な研究とはいえませんが、ひとつの手がかりとしてはとても面白い情報が
いろいろ書かれています。
イエスの生きた時代を知ることの出来る1冊 ★★★☆☆
本書は、イエスの生涯や教えをキリスト教の文脈ではなく、当時のユダヤ人の文脈から新たに読み直そうとする試みです。当時のイスラエルの文化や風習が詳しく記述されているため、イエスの生きた時代の雰囲気が掴めます。聖書だけでは分からない当時のイスラエルを知りたい人にお薦めです。

聖書を読むだけでは民衆相手に説教をしたのはファリサイ派かイエス1人のように理解してしまいますが、当時のイスラエルでは、先生(ラビ)に弟子が付き従い、旅をしながら民衆に説教をするということが多々あったそうです。イエスもそのような先生の1人だろうと言います。イエスが生きた時代のガリラヤではハシディームという一派がいました。このハシディームはファリサイ派とも距離を置き、律法の遵守ではなく、行いの重要性を説きました。また奇跡と癒し物語を持っているなど、聖書に書かれたイエスとよく似ています。著者はこのようなことからイエスは、このハシディームの中の先生ではなかったのか、と分析しています。なお、ここでのハシディームは18世紀東欧で創設され、現在まで続く敬虔派ハシディームとは異なりますので注意してください。

ところで、イエスが話していた言語は通説ではアラム語だと言われていますが、著者はヘブライ語だったと主張しています。に出てくるピラトの書いたイエスの罪状書きが「ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語で書かれていた」(ヨハネによる福音書19章20節)ことなどを根拠としています。