涙が止まらない・・・
★★★★☆
ローラのお父さんがお母さんに暴力をふるっている、っていうのはローラの場合はかなりひどいというかいつもお父さんの仲間に見張られてたりしてちょっと非現実的な気もしますが、読み進めるとかなり共感できて泣けました。
本当は星5つ、だとおもうのですが、いつもいつも「自分がしっかりしなきゃ!!」と(本当は無理なのに、本当はお母さんにもお父さんにも甘えたいのにそれを自覚すらせず)頑張りつづけるローラを読んでいるのが辛かったのであえて4つにしてみました。
うちはこんなにはひどくないけど、父に殴られた事がある(1回や2回じゃない)私ですから、この話は共感できたし癒しというわけじゃないけど・・・同じような体験をしてきた人にはぜひ読んでほしいです。
ローラは(たしか)10歳で、私と年が近いですが私が10歳の頃より全然大人っぽくてびっくりしました。これを「イギリスの話だから」と言う人もいるかもしれませんが、何歳だろうが関係ないと思うし逆にローラの気持ちを読み取るには大人の人の方がお勧めかもです。ドメスティックバイオレンス、この問題は表に出ないだけで日本でもけっこうあると思うんですが。
でも本当に読んでるのが辛くて辛くて。涙が本当に止まらなくて、読んでる途中はけっこう沈んでました。ジャクリーンの本だから今回も面白くて笑えるのかなーって思ってましたが、面白かったのは近所に住むゲイの人のシーンぐらいでした。でも真髄はシリアスです。分かる人には分かってほしいストーリーです。