ダジャレを翻訳する。まず、この事に挑んだ点は評価に値すると思います。もともと上演を目的とした戯曲ですから、ダジャレは重要な要素の一つといってもいいかもしれません。登場人物の名前のメタマーヤキンは目玉焼き。いつまでもグズグスしている男はグズーキン。世話焼きの友人、セワヤーキン。・・・・。変にロシア語だろうとか考えなくて、そのまんま読む方が楽しめます、というよりも、そのまんま楽しめるように書かれています。変に考えんでよろしい。素直にいきましょう。
この本は、来日したロシア演劇のイヤーガイドに使われたという話からも、日本語としての完成度の高さが伺えます。