ダンスビートに関心のあるひとなら、このジェシカ・アルバ主演のヒップホップダンス映画のサウンドトラックを手に入れたいと思うだろう。『Honey』前半のリズムとサウンドの創造力はそれ自体がドラマであり、最近のこのジャンルには進取の精神が欠けていると嘆く向きにはある種の希望を与えさえすることだろう。ミッシー・エリオットの「Hurt Sumthin」は、このCDの1曲目にぴったりだ。この曲でもミッシーとティンバランドはマイナーキーのファンク・エキゾチカに進出しており、彼女自身のアルバムのほかのどの曲にも劣らない。ロドニー・ジャーキンスがブラックのためにセッティングした、自立した女を宣言する「I'm Good」は、パーカッシヴなサウンドでマストプレイ・リストの一番上にくる。さらに、ゴーストフェイス・キラーらをゲストに迎えたマーク・ロンソンの提供曲やエリック・サーモンとレッドマンのデュオと、進歩的な仲間がつどったという雰囲気は続く。ディスクの後半はもっとスタンダードなバラードという構成だが、それも正しい流れという気がする。初めの熱い曲の数々から自然に静まっていくようになっているのだ。（Rickey Wright, Amazon.com）