画力の向上が顕著
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「破天荒ギャンブルコミック」と冠されたとおり、ただのギャンブルにとどまらない、ギャンブルの成立条件たる「自衛手段としての暴力」も描かれています。
第4巻の特徴は、第3巻までに比べて圧倒的に画力が向上していること。アシスタントさんを増やしたのか、描き込みの量が尋常ではなくなっています。登場人物のデッサンに関しては迫先生個人の技量ですからあまり変化はありませんが、全体としてその緻密な絵に圧倒されます。
ストーリー面ではギャンブルが進むことはなく、次の巻に向けての伏線となるのですが、それでもページを進めるごとにのめり込んでいく快感が味わえます。
佐田国編への重要な巻
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この巻でいよいよ佐田国編に突入
1〜3巻までの流れはすべて佐田国編への伏線なんではないか?と思うほど繋ぎが巧みです。
もちろんこの4巻にもすでに、勝負の行方のカギを握る様々な伏線が張られています。
重要な登場人物もぞくぞくと出現、こんなにたくさんの魅力的なキャラクターを出して大丈夫なんでしょうかw
ゲームの構想もさることながら、脇役の質の良さは天下一品でしょう。
テロリストVSギャンブラー!
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折り返しは「実写版 夜行 妃古壱」。誰ですか?
前半はマンション賭博編の顛末。
マルコとグリス・李のバトル。最初からいきなりテンションが高い。
夜行 妃古壱が寿司の中から拳銃を取り出し、二丁拳銃でヤクザ相手に大暴れすると言うB級テイスト溢れる派手なアクションシーンもあり。
鞍馬 蘭子のカジノでの佐田国との因縁も描かれている。
後半は「廃坑のテロリスト編」に突入。
四巻は丁度「ハングマン」が開始する所で終わっている。
ゲームが開始する前から、獏と佐田国の駆け引きは始まっていて、そのやりとりが面白い。
連載ではすでに佐田国のトリックは暴かれているけれど、すでにその伏線があちこちに見える。
「廃坑のテロリスト編」辺りから獏さんの顔が随分シャープになって来た。一巻とは別人かって位にw
女性アシスタントが何人かいるらしいから、そういうのも影響してるのだろうか。
四巻はどちらかと言うとバトル寄りだけど、嘘喰いならではのイカレたやりとりが楽しく、それなりに満足度は高いのでは。