93年にシングル「あなたの夢の中 そっと忍び込みたい」でソロ・デビューしてから10年という区切りの年にリリースされた初のベスト・アルバム。彼女自身が選曲したという本盤は、Mi-ke時代の懐かしの「想い出の九十九里浜」(リミックス・ヴァージョン)や、92年に近藤房之助とのデュエットでヒットした「Good-by morning」なども含む、これまでの活動を集大成した内容となっている。
常にマイペースで自身の歌世界を着実に築いてきた彼女らしい、等身大で透明感あふれるラヴ・ソングの数々が並んでいる一方、ジャズ・スタンダードのカヴァー「Love Letters」が、10年間の成長の証と同時に今後の彼女を予感させてくれる。(木村ユタカ)
個人的には、後半の曲の方が好き
★★★★☆
宇徳敬子のベスト・アルバム。
ほとんどの曲が初めて聴く曲だった。唯一知っていたのは、「光と影のロマン」と、MI-Keのときの「想い出の九十九里浜」のリミックス版のみ。当たり前だが、Mi-Keのときとは、まるっきり曲の雰囲気が違っていた。この間まで、Mi-Keを結構続けて聴いていたので、そのイメージのギャップも面白かった。
曲の印象としては、前半の曲穂それほど自分の好みには思わなかったが、どちらかというと、後半、「光と〜」 以降の数曲の方が良かったように思う。あと、「想い出の〜」を入れるというのは、ボーナストラック的な意味合いだと分かるが、それでも、やはりMi-Keのときのあの曲のイメージがあるので、リミックスなど無理にしないで、むしろオリジナルのものは無理にしても、メンバーが再度集まって、今の「想い出の〜」を入れたりする方が良いのではないかと思った。
自身選曲のベストですが
★★★★★
「満月」以降アルバムが出ていませんが、それまでを振り返るという意味での自薦ベストなのだと思います。シングルとして出した曲が入っていないのも残念ですが、それでもよい曲が選ばれていると思います。
バランスの良いベストだと思います。
なぜ「想い出の九十九里浜」を入れたの?
★★★★☆
彼女の曲を振り返るとき、私としては何といってもJR東海のCMに起用された「まぶしい人」が頭に浮かびます。スケールの大きさを感じるこの曲は本当に旅の情緒を感じさせる名曲で、その後、常に彼女のイメージにダブらせていたものです。また「光と影のロマン」や「風のように自由」もいい曲でした。
さて、このアルバムは宇徳敬子初のベストアルバムです。見てのとおりシングル曲すべてが入っているわけではありません。賛否いろいろあるでしょうが、私としては、彼女がセールス的に有利なシングルをあえて選ばず、アルバム曲から選んだという勇気は買いたいと思います。もちろんできれば、「あなたが世界一」や「どこまでもずっと」も入れてほしかったという気持ちは十分にあります。ただ、こうして宇徳敬子というシンガーを振り返るとき、彼女のイメージを大切にするうえで、この選択は間違ってはいなかったでしょう。ベストアルバムとして、彼女は十分に考えぬいての選曲だったと思います。
但し一言だけ、それならば、なぜラストに「想い出の九十九里浜」を持ってきたのか、そのことだけが理解に苦しみます。ベスト集とはいえ、アルバムの統一性、あるいは冒頭で書いた彼女自らがシングルをはずしてまで選び抜いた勇気がこの1曲のために生きてこないような気が・・・。
やはり彼女も初期の「想い出」には勝てなかったのでしょうか。
ベストなのに。
★★★☆☆
シングルの半分も入っていない。最近のオリジナルアルバムレベル状態。
どうせ出すならこんな半端なベストじゃなくしっかり出して欲しかったよ。
スキです!
★★★★★
Mi-Keから唯一歌手として残った、
宇徳敬子の初のベストアルバムである。
基本的に、選曲の主体が
シングルよりもアルバム曲からの収録曲が多く、
全アルバムを手に入れたわけではない私も、
初めての曲がいくつかあった。
若干のアレンジ変更や、ボーカルの録り直し(アウトテイクか?)を
使用している曲もあり、個人的には「ちょっとの違い」を
発見するのが好きな私は満足できた。
しかし、個人的にも、ぜひ収録してほしいシングル曲が、
収録されていなかったり、
価格的にも、もう少し下げて発売しても
よかったのではないかという部分で、
ちょっと不満は残る。
現在、コーラスやライブなど、
精力的な彼女のとりあえず(?)の区切りなので、
次のステップを楽しみにする意味でも、
評価は90点としましょ♪