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シコふんじゃった。 [DVD]

価格: ¥4,935
カテゴリ: DVD
ブランド: 角川エンタテインメント
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   卒業が危ぶまれている大学4年生の秋平(本木雅弘)は、卒論指導教授(柄本明)から単位習得の変わりに彼が顧問を勤める弱小相撲部の試合に出場することに。しかし、そこで惨敗し、OBに罵倒された彼は勝利宣言をしてしまい、そのまま相撲部に残ることになってしまう……。
 『ファンシイダンス』でデビューした周防正行監督の第2作。前作同様、今の流行から外れた世界をコミカルに、やがては感動的に描く独特のセンスはここで遺憾なく発揮されている。またここでは『がんばれベアーズ』よろしく、駄目チームが奮闘努力して勝利をつかむカタルシスにも満ちあふれており、後味もすこぶるよい。試合本番のたびの下痢になる相撲部キャプテン役の竹中直人など、キャストの個性もそれぞれ面白い。キネマ旬報ベスト・テン第1位など、その年の数々の映画賞を受賞。日本映画ではなかなか成功しづらいコメディー路線の壁を突破した画期的な作品と捉えることも大いに可能な快作である。(的田也寸志)
久しぶりに観たが、やはり面白い。 ★★★★★
久しぶりに観たが、やはり面白い。周防監督の最高作は「Shall We ダンス?」だと思うが、頂点に達する一歩手前の作品は勢いがある傑作が多い、というのが私の持論。本作もその典型例。

私の記憶では、近年多い、コメディ・タッチの、部活動を通じてある分野の素人の青年(または少年・少女)が同分野で心と技が成長する過程を描いた青春もののハシリの映画だと思う。部活動であれ何であれ、大学時代に熱中できるものを見つけられたらそれは最高の青春だ。その青春時代の輝きが詰まっていて、笑いながらも自分の過ぎ去った大学時代を感傷的に思い出し、また新たに大学生になった人を応援してあげたくなるようなSomethingのある素晴らしい作品だと思う。

特典映像で監督が語っているように、音楽の使い方が前作より巧みになった分、映画の出来もよくなったのは確かだ。
柄本明さん最高! ★★★★★
とても素敵な映画だと思いました。汗臭くて、かっこ悪くて、でも熱い何か。
十代の頃、私も部活でたくさんの悔しさや嬉しさを味わったし、また弱かったので、彼らを夢中になって応援してしまいました。

あの女性の覚悟にも胸を打たれました。確かに女性が土俵に上がるのはマズイですが、心意気は評価してあげてもよいのではないかと思います。

とにかく柄本明さんが、演技力が凄くて、バカ殿のコントのイメージと全然違って素敵でした!!
不快です。 ★☆☆☆☆
どんなに力持ちそうに見えるにしても、若い女性を(仮に若くないとしても言いたいことは同じなのですが。)力士の格好で土俵に上げ、対戦相手の男と闘わせたシーンは、凡人の私には極めて不快です。その女性がいかに、骨折した力士に深く思いを寄せていたとしてもです。そこだけが途轍もなく不快です。私は凡人だからかもしれませんが。外人さんの服装が相撲のしきたりに合わないのなら、女性を土俵に上げることもしきたりに合わないのでは。しきたりには深い意味があるのでは。そこだけが嫌なのです。凄く残念です。
周防監督はこのころがいい ★★★★★
1992年当時、日本映画は惨憺たる状況だった。黒澤明は巨匠になりすぎ、今では名前も思い出せないような、バブル後期にうつつを抜かした企業が大金をはたいた作品も多かった。それも思い切りムダに、である。TV俳優がTVの余興に映画出演していたこの時代、本当に日本映画はなくなるかと思っていた。そこに登場したのが周防正行である。坊主をコメディにしたトンデモ作でデビューしたが、まだキワモノ的見方も強かったこの監督は、2作目もその評判を加速させそうな「相撲」という題材を選んだ。これも大映だから成せる業であり、東宝・東映・松竹だったらGOサインさえ出なかっただろう。自分も全く期待せず見たのだが、ふたを開けたらびっくり、腰が抜けそうに面白かった。竹中直人の下痢ピー役はもはや伝説であるが、本木雅弘の凛々しさ、清水美砂のマドンナぶりも見事だった。小津映画のパロディは日活ロマンポルノ時代から続けていた周防映画の特徴であったが、本作でもバカバカしいくらいに踏襲している。これは小津作品を見ていないとわからないので、本作のすべてを笑い飛ばしたいと思ったら、まずは小津の主要作品を見ておくことを勧める。周防監督もいまや巨匠の域になってしまった。これからはこんなハジケ方をするのは不可能だろう。社会派監督だと思っている若い人にはぜひ見てほしい。1990年代を代表する傑作である。
こんな相撲部があればいいのに。 ★★★★★
廃部寸前の大学相撲部を存続させるため、相撲経験のない色々な学生が集められる。一人一人の部員のキャラクターが全く違っていて面白い。主人公の秋平(本木雅弘さん)はもちろんかっこ良いけれども、それ以外にも、体格は良いけど気の小さい学生、虚弱体質学生、妙に理屈っぽい留学生などが脇役として良い味を出している。個人的には、上がり症の青木(竹中直人さん)の演技に随所で爆笑。

みんなで大会に向けて稽古に励む姿を観て、何かがむしゃらに打ち込めるものを持っている人がうらやましく思えました。見終わって爽快感の残る映画です。