題名から、強烈な悪口を期待していましたが、むしろユーモア・ウィットに富む批判性の強い箴言集というべきか。

編者がフランス人であるため、１９世紀から２０世紀のフランスの著名人の言葉が多いようだ。

全体を読み通すと、フランス文学のエッセンスに触れる思いがする。

日本で同じようなものを編集しようとしてもこのような大作にはならないだろう。

良くも悪くも文化の違いを感じさせられる。

過去の偉人のイヤミ名言集。
カッコよく（？）しょうもないことを吐き捨てたようなものも多く、
皮肉と嫉妬がない交ぜになったような楽しい名言集。
「ひと」「趣味・文化」「仕事」などの
カテゴリー別に集めてあり、
各語へのイヤミを介して、
過去の時代的な「認識」「意識」を垣間見ることができる。
特に、差別・階級的なものに対する意識については、
時代の違いに驚くとともに、現在に通じる末恐ろしさを感じ、
非常に興味深い。
名言集好きの方には、是非ご一読をおススメします。
嫌み嫉みっぽい言葉が多いので、
美徳を求める向きにはおススメできませんが・・・

　人が考えられる事柄、概念、事象などありとあらゆるものを痛烈に批判しています。買ってからまずはご自分の関係あるところを読まれるとよいでしょう。愛でもお仕事でも趣味でも・・・。ただし読まれてゲラゲラ笑えるところばかりではありませんよ。人によっては苦笑したり、ふざけるな！なんて本に毒づいたり。なんせ「毒舌大辞典」ですから。

かなりきつい言葉からシモネタまで、たくさんの名言が載せられた本。 毒舌ではあるが納得させられたり、人生のヒントになることが多い。 楽しみながら学べる稀有な本である。