レスリー・ハワードのパガニーニエチュード
★★★☆☆
ハイペリオンからリスト全集CDを出しているレスリー・ハワードの演奏。
結論から言うと、弾けていない。
1838年版・1851年版、どちらも技巧的に苦しい。
1838年版に関してはニコライ・ペトロフの、1851年版については
アムラン、ラエカリオ、ワッツらの名録音があるのでそちらを聴くとよいだろう。
ただし、この盤には1838年版の1番のシューマンのエチュード主題を含む異稿、
4番の簡易バージョン、5番の異稿が収録されており、それを聞く価値はある。
(こちらの出来は本編よりも若干良い)
また、マゼッパの異稿と「技術練習曲 S146」から、ハワード曰く、
「唯一音楽性が感じられる」62番が収録されている。
(ちなみにハワードの「技術練習曲」の録音はこの曲のみ)