点と点が結びつき線に。
★★★★★
商業デザイン界の奇才で、注目されている葛山正太郎のもとに
美大卒業後、教授の推薦もあり就職した原野葉子。
葉子は葛山の才能を認め敬意の念を払っていた。
入社して数ヶ月後に、大のお得意様である名古屋にいる中山主任
のところに出張が入る。そこでのある出来事から、葉子は葛山の
才能は認めつつも、ある疑念がわいてくる。
そこへ現れた精神薄弱症状をもつヒロシという男の子。
葉子は妙にヒロシのことが気になっていく…
点と点が線に結びついていき、また小説の終盤では新たな事実も
浮かび上がってくる。登場人物の数は少なく理解しやすい。
徐々に展開していくストーリーが楽しい。