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博士の本棚 (新潮文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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ムズカシイ本が苦手な私にはちょいと難しい読書案内でした、ごめんなさい ★★★★☆
武田百合子さんの本は生活感があふれているようで、手に取ってみたいなと
ワクワクしているところです。
小川さんのエッセイは大好きなのですが、難しそうなご本のことが並び出すと、
ちょいとお手上げ状態の私です。

香川の、心臓病を患う息子さんがいらっしゃる、小川さんのお友達。
息子さんはその後どうされていらっしゃるかと気になりました。
とても好きな作家さん、だけど・・・ ★☆☆☆☆
とても好きな種類の物語を書く方なので、いつも新刊がでると買って読みます。
しかし、嫌な余寒がいつもしていて。それは、文章が時々、鬱陶しい事。
回りくどいというか、かっこつけようとしているのが鼻白む。
むりして個性的に見せようとする事程ださい事は無いと思う。
それが結晶となってしまうのが、エッセイだ。
物語なら、100%作り物だからなんとかなるが、俄然エッセイとなると、読みづらくて仕方ない。
この作家特有の少女くささが、充満しすぎている。
ちっさいことをさも天才的なひらめきで気づいたかのように大げさに脚色、しかもそれが繊細なんかとはほど遠く単に人とは違う観点で書こうというだけの意図が見えすぎている。
よんでて何度かゾワゾワッとしてしまった。

お好きな人はどうぞ。
私はもうこの人のエッセイはよまん。
読書感想文から垣間見れる著者の考え方や生き方 ★★★★★
 本屋でふと目に留めて買った。「博士の愛した数式」を書いた小川洋子さんが、あの本に登場した博士の本棚を紹介するかのようなしゃれた題名をつけていたので、きっと小川さんが読んだ本の紹介だろう、と思ったのであるが、読んでみてそれは正解だった。そして、まことに楽しくそして気分よく読むことができた。
 冒頭で述べたように、この本は著者の読書感想文が主体となっている。作家が日常的に読み親しんでいる本の感想文をこんなにたくさん一度に目にするのは初めてであるが、残念なことに私は一つとして著者が読んだ本を読んだことはなかった。それでも面白く読むことができたのは、著者の生き様や考え方を本の感想を通じて垣間見ることができたからだろう。特に、失礼ながら、この人と気が合うな、と思ったのは、犬に関しての随筆を読んだ時である。犬の行動や主人をじっと見つめる何かを訴えかける眼などが頭に浮かび、前に飼っていた犬のことを思い出したりした。おもしろいなと思ったのは、いつも浮かれている犬ではあるが、物思いにふけっているところを見つけたときの著者の感動が書かれている文章である。そういうとぼけたような著者の感性に親しみを感じた。というようなことが時々感想文の骨休みのように書かれているので、読書感想文が主体で、しかも読んでいない本の感想集であっても面白く読めた。更には感想文に触発されて読んでみようと思った本までみつけた、それは、ポール・オースター編「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」である。
 自分の読書感想文と比較するのはおこがましいが、この本を読んでなによりも自分との違いを感じたのは、著者の感性の豊かさと肩の力が抜けた柔らかな文章である、これは到底まねができないが、それでも私の好きな作家がこのように読書感想文を書いていたのだと思うと、俺だって続けることはできるのだ、と励みになった。
好きな作家が読んでいる本は気になるものだ ★★★★★
彼女はかなり好きな作家だけど、自分が好きな作家がどんな本を読んでいるのかとっても気になる。この本が出たときも読もうかと思っていたんだけど、読む機会がなくてそのままになっていたが、今回文庫化されたので、早速読んでみた。

好きな人と共通点があるととってもうれしいものだけど、彼女が野球が好きだったり、数学に魅せられていたり、ポール・オースターの愛読者であったりすることを発見するたびに、ますます彼女のことが好きになってしまう。
とっても、楽しい1冊だった。

彼女がサリンジャーの『ナインストーリーズ』で「笑い男」が一番好きというのも、自分と一緒。

年齢も近いし(私のほうがちょっと若いけど)、同じ大学にも通っていたので、もしかしたら大学の近くですれ違っていたのかもしれない。なんて、想像も楽しい。

彼女の文章の冴えは相変わらず。ただ小説ほど胸が痛くなるような感じはしないので、ちょっと安心。
もう少し「博士の本棚」をのぞきたかったな。 ★★★★☆
書評(映画評もあり)とエッセイからなる本。書評の方はポール・オースターの作品など読んでいない作品についてのものが多いが、この世には読むべき本が多いことを知らせてくれる素敵な読書案内となっている。

エッセイは文句なく面白い。著者の少女時代から今に至るまでの様々な出来事・思い(小説家としての決意表明も含めて)を綴る。特に、村上春樹の「風の歌を聴け」に登場する猿の公園訪問記、ペットの犬の世話、タイガースの試合に関するエッセイは、著者の人柄がよく伝わる。ますます著者のファンになった。

ただ、「博士の本棚」というタイトルから、理数系の本の書評が多いのかと思ったが、4つの章の中で一番短い。「素数の音楽」「ファインマンさん 最後の授業」以外の理数系の本の書評も読みたかったな。