PDCAを高密度できっちり回す
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「現場改善がバカらしくなりました」
これだけ聞いたら憤慨するかたも、理由を聞けば納得するでしょう。
「(現場改善で)2円のコストを下げたとき、
(軽々しい値決めで)12円も値下がりしていたから」
本書では、改善や取組みの効果をより業績に直結させる会議の仕組み
を紹介しています。読んだ後に、この会議を開きたくなりますわ。
収益改善を図る会議の事例は「日経情報ストラテジー 2009年 12月号」
にもありますので、ご参考までに。
よし、やってみよう
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会社、特に製造業にお勤めの方で何か改善したいと思う方なら是非読むべし。
職場の不満を「泣き寝入りリスト」にどんどん集め、対症療法でなく、その原因はどこにあるのかを関連する人々を集めて探ってゆく。
本書ではその原因を作った人、容認している人を「加害者」と呼んでいる。
一生懸命働いているのになぜか利益が出ない。
なぜか。
そもそも売価が不当に安かったりするのだが、営業は顧客の声だ、市場価格だと不可抗力としてイージーに値下げ要求に応えてしまう。
製造現場で血のにじむ思いでコストを1%下げている一方、なんの営業努力もせずに簡単に5%も値下げて売っている。
これじゃ、儲かるわけがない。
コストダウンは営業から、という著者の言葉の意味がよく分かる。
収益改善会議では製品ごとの収益性を明確にし、赤字製品はブラックリストに入れてゆく。
ブラックリストに載った製品をどのように扱えばいいのか、是非本書を読んで頂きたい。
「収益改善会議」はスタッフ部門の”現場・現物・現実”主義の実施そのもの
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工場現場では、朝市、夕市等と言ってその日の内に起こった品質、工程、生産性等の問題点を夕方のミーティングで関係者が持ち寄って解決・改善をしている。私は、この本を読んだ時このことを思い浮かべた。事務所、スタッフ部門では、取引先や営業での現場でも収益に関連する問題点を抱えているが、こちらの方は解決するためには会議の資料準備とか余計な手間がかかって問題解決改善には多大の時間を要している。
「収益改善会議」は”…会議”となっているが、現場(取引先や営業現場の)で困っているスタッフ部門の担当者の生の声を会議に反映して、”泣き寝入りリスト”を元にわきあいあいとアイディアを出し合い、改善のための貴重なノウハウが書かれている。長年、現場を経験したコンサルタントでなければ書けない著書であり、チョットした知恵が収益改善に結びつくことで、勇気付けられた。
“眼からウロコ”のサクセス・ストーリー!
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著者独特のコンサルティング実績に裏付けされた、正に生きた指導書となっている。収益改善へのサクセス・ストーリーが手に取るように解る。表現が平易で親しみやすいのもよい。眼からウロコのノウハウ満載で、経営者から実務レベルまで広く強くお薦め。