私は、PCI-X System Architectureから入った者ですが、多少PCI/PCI-Xの
概念を知ってる方でしたら、英語が苦手でも分かるかと思います。
逆の言い方をすると、英語がバリバリできるなら良いですが、
いきなりPCI Expressを理解する為の本としては、お勧めはしません。
出来る限り他のPCI/PCI-Xの本でPCI関連の概念を理解してから本書を読むほうが
理解しやすいし、理解するスピードは速くなると思います。

PCI Expressの仕様としては、物理層やリンク層などもかかれていますし、
ホットプラグやパワーマネージメントなどのPCIバスそのもの以外についても
記載されています。また、フローや図による説明も多用されていますし、具体的な
転送ごとの処理についても書かれていますので、細かいところを勉強するには
かなり良い本でした。

ただし、本書だけでPCI Expressのバスそのものをすべて網羅されているとは
思えませんので、必ず仕様書PCI Express Specificationsと併用し、仕様書にはない
具体的な動作などを本書で理解するというような使い方がベストと思われます。