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トリノ聖骸布の謎

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 白水社
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STOP THE レオナルド ★★★★★
『トリノの聖骸布』とは、キリスト磔刑後、十字架から下ろされたキリストの遺体を初めて包んだ聖なる布として、トリノの大聖堂に厳重に保管されている。この布は100年に数回しか一般公開されず、その際は世界中からキリスト教信者が民族大移動の如く大挙押し寄せるのである。そんな聖遺物であるこの布がレオナルド・ダ・ヴィンチの世紀の贋作であると言うのだ。
 秘密結社が保管していると言われている聖杯とは別に、聖骸布は中世欧州で初めて知られるようになり、教皇や皇帝、王族貴族や宗教結社を経由して、現在の地にある。まさに『イエスの神秘』の象徴であるこの聖骸布を科学的に証明すべく立ち上がったチームの、言ってみれば検証報告書である。
 本書は聖骸布投影の技術的方法やその歴史を丹念に記載してあり、また100年に数回しか公開しない(あるいは出来ない)と言う神秘さも手伝って、ミステリー感をあおると思いきや、緻密な仮説⇒実証⇒検証の連続で、いたずらにドラマトゥルギーをあおるわけではなく、冷静な思考と客観性で問題等を解決してゆく。しかし、その端整さが逆に大変なドラマトゥルギー性をかもし出している稀有な書である。
 多くの『イエスの謎本』とは違って、淡々と文章が進んで行くので、中だるみ感や飽和感があるのは否めないが、読後感の感慨はひとしおだ。そして、レオナルドを動かした動機をも少しは垣間見ることが出来、それ以上にますますレオナルドを知りたくなるのである。

 私も実際にこのトリノ大聖堂を訪れた事があるが、歴史を感じさせる赤レンガで造られ、街の片隅にひっそりと佇む、聖骸布を保管するに大変ふさわしい建物である。しかし、大聖堂とは名ばかりで、ゴシック建築の教会に見られるきらびやかさは皆無。どちらかと言うと陰湿さが漂うが、これがますます聖骸布の謎を深めるのである。

 本書は名著である。それゆえに、とっつきにくい部分もあるが、是非最後まで読んで欲しい。多くの横槍や脅迫に打ち勝った著者らの研究チームの魂の一冊で、その息吹が感じられるのだ。


内容は面白い。ただ文章は読みにくい ★★★★☆
この本の中には秘密結社や謎解きをする話も載っていますが
“聖骸布マフィア”という言葉も出てきます。そしてそれがどう
いう意味で使われているのか理解できませんでした。と学会の
本を見たりするうちに
『聖骸布の奇跡を証明しようと研究する人たちは奇跡を信じている
 からやっているのではなく、それが商売になるからやって
 いるのだ』
といいたいのだ、ということが分かってきました。このあたり
私も含めてよく分からないまま本を読み終える人がいると思い
ます。この文章の読みにくささえなければ非常に興味深い話だと
思います。
レオナルドに騙されるな!! ★★★★☆
 『トリノの聖骸布』とは、キリスト磔刑後、十字架から下ろされたキリストの遺体を初めて包んだ聖なる布として、トリノの大聖堂に厳重に保管されている。この布は100年に数回しか一般公開されず、その際は世界中からキリスト教信者が民族大移動の如く大挙押し寄せるのである。そんな聖遺物であるこの布がレオナルド・ダ・ヴィンチの世紀の贋作であると言うのだ。
 秘密結社が保管していると言われている聖杯とは別に、聖骸布は中世欧州で初めて知られるようになり、教皇や皇帝、王族貴族や宗教結社を経由して、現在の地にある。まさに『イエスの神秘』の象徴であるこの聖骸布を科学的に証明すべく立ち上がったチームの、言ってみれば検証報告書である。

 本書は聖骸布投影の技術的方法やその歴史を丹念に記載してあり、また100年に数回しか公開しない(あるいは出来ない)と言う神秘さも手伝って、ミステリー感をあおると思いきや、緻密な仮説⇒実証⇒検証の連続で、いたずらにドラマトゥルギーをあおるわけではなく、冷静な思考と客観性で問題等を解決してゆく。しかし、その端整さが逆に大変なドラマトゥルギー性をかもし出している稀有な書である。
 多くの『イエスの謎本』とは違って、淡々と文章が進んで行くので、中だるみ感や飽和感があるのは否めないが、読後感の感慨はひとしおだ。そして、レオナルドを動かした動機をも少しは垣間見ることが出来、それ以上にますますレオナルドを知りたくなるのである。

 私も実際にこのトリノ大聖堂を訪れた事があるが、歴史を感じさせる赤レンガで造られ、街の片隅にひっそりと佇む、聖骸布を保管するに大変ふさわしい建物である。しかし、大聖堂とは名ばかりで、ゴシック建築の教会に見られるきらびやかさは皆無。どちらかと言うと陰湿さが漂うが、これがますます聖骸布の謎を深めるのである。

 本書は名著である。それゆえに、とっつきにくい部分もあるが、是非最後まで読んで欲しい。多くの横槍や脅迫に打ち勝った著者らの研究チームの魂の一冊で、その息吹が感じられるのだ。