モコちゃんに飼われている猫の風助、お化けのしろべぇ、小説家の先生と
猫の書生君、刑事ネコロンボなどが登場するシュールなネタが豊富な4コマ漫画です。
シュールなネタが多い分、好き嫌いはあるかもしれませんが出てくる猫は皆かわいくて見ていて楽しいです。

猫とは関係ないけどショートストーリーの「地球消防自警団」も収録されています。
はっきり言って面白いです。

月４ページの４コマと、たまに出る数十ページ短編「ヨタ話シリーズ」が
ようやくまとまって一年ぶりに新巻が出ました。

モコちゃんと風助の(ＳとＭな)掛け合いはもちろん、
書生くんと先生の掛け合いも相変わらず。(白べえも忘れずに)

今回のヨタ話は「空想科学旅漫画　宇宙消防自警団」。
いつものノリと、無いに等しい緊張感を持たせた映画のパロディで構成され、
凄まじい展開で、アッと言う間に終わってしまうという「プ〜ねこ」の世界が
濃縮された素晴らしい一本に仕上がっている。(作中「広告猫」的な意味で)

４コマはいつも通り際どいネタからマニアックなネタが随所ちりばめられ、
４コマなのにクロスワードをやったり、裸眼立体視(平行法)をやったり、
たまの時事ネタに自爆して自虐ネタ(書き下ろしページで)に走ったり、
今巻もネコ漫画「らしい」一冊になっている。

同時発売の「猫本２」にも同作者の書き下ろしがあり、
作者の繊細でバランスの取れた「猫の描き方のコツ」が伺える。
そちらも是非手にとって「猫欠乏症」になっていただきたい。