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イギリス現代史―1900-2000

価格: ¥5,040
カテゴリ: 単行本
ブランド: 名古屋大学出版会
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濃厚 ★★★★★
イギリスの20世紀史が濃厚に凝縮された一冊だと言える。
ページ数は600ページほどだが、1ページあたりの文字数が、並の単行本より遥かに多いので、実質的には1000ページ分の本と考えていい。
何と言っても、イギリス20世紀史を網羅しているため、登場人物や地名、あるいは固有名詞も半端なく出ている。よってイギリス現代史の初学者(僕も含まれるのだが)にとっては、本気で理解しようとすれば、丹念で相当な時間と努力を要すると思う。
ただ完読した後の知識もまたそれに見合ったものであり、それと引き替えれば本のプライスも安いものだと思う。
根負けしない自信のある方は一読を。
新しいスタンダード ★★★★★
ひとりの歴史家が一つの時代を描くというイギリス流の伝統に則った20世紀の通史。表現には抑制が効いているが、ウィットとユーモアが散りばめられ、作者の個性が光っている。クラークはJ.A.ホブスンらの知識人に光をあてたLibeals and Social Democrats、その後のケインズ革命の形成を綴った『ケインズ革命の形成』を著しており、まさに20世紀のイギリス史を書くにふさわしい第一人者である。今なお光を放つA.J.P.テイラーの『イギリス現代史』、『トラブルメーカーズ』もあわせて読みたいところ。初版にはなかった1章が付け加えられているのがうれしい。