インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

朽葉色のショール (講談社文芸文庫)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
鴎外の娘、文才は未だし。 ★★☆☆☆
 森鴎外の娘による身辺雑記。とりたてて取り上げる作品はない。一、二上げるとすれば、戦時中、すでに老年に達し気難しいことで有名な荷風散人を訪ねたところ意外にも歓待を受けたという話と鴎外の短編『カズイスチカ』を紹介しているあたりか。とうてい姉の茉莉の文才には及ぶべくもない。中勘助の詩の鑑賞に僅かに鴎外の遺伝子の片鱗をのぞかせているばかりか。もちろん作者の人柄の良さや謙虚な姿勢、誠実さは行間から伝わって来る。最後に一言、鴎外は作者をアンヌコと呼んで優しく接していたようだ。そこが妻や娘に生の感情をぶつけていた漱石とは違う。
鴎外の娘、杏奴の想いを知ることができる本です。 ★★★★☆
鴎外の娘として周りから一目置かれる存在だった子供時代・・・
苦労知らず、世間知らずな娘だった小堀杏奴。
多才な父親に可愛がって育てられ、それはそれで幸せだっただろう。

しかし、本当の幸せというものは、結婚してから知ることになる。
この本は、彼女が結婚してから変わった世界を、第三者的な視点から綴っている。
鴎外の子供たちの中でも特に文才に富んでいたといわれる杏奴が描いた渾身の一作である。