センセーショナルではあるが・・・
★★☆☆☆
表題の付け方、入り方等の章構成は非常に巧妙で、読者を一気に引き込む内容ではある。
しかし、如何にも日本のジャーナリストが書いた本という感じで、雑誌記事ではないのだから、もう少し著者自身による分析も欲しい。
表題の知財の利回りであるが、特許を一つのオプションとみた場合、IV社の利回りの説明は正しいのか?
パテントアグリゲーターに光を当てた本がタイムリーに出版されたということには意義があると思うが・・・
知財権はそもそも正義論の世界ではないだけに、関係する人間(ジャーナリストを含め)には高い倫理観を期待したいのだが、当事者であれ観察者であれ、実際には社会をあおる方が金になるということか。