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現人神の創作者たち〈下〉 (ちくま文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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軍事力をアウトソーシングする現人神 ★★★★☆
現人神を現人神として扱ったのは、もしかしたら、太平洋戦争中のみ
だったのかもしれない。それ以外の時代は、現人神は道具として、
それを、道具として使う人々によって操られていただけであった。

自らは、軍事力を持たない、
軍事力をアウトソーシングする現人神などないのである
それが如実にわかるイザヤ・べンダサン、山元七平誌の著作である
日本人のイデオロギーの源流に切り込む! ★★★★★
忠臣蔵に象徴される<義の共感>はどこからくるのか?論理から言えば、このあだ討ちに義などないにもかかわらず、主君への忠節をたたえる美談となる背景には、日本的心情の特質があるものと思える。2.26事件も似ている。天皇のためにと死んでいった太平洋戦争の悲惨にも通ずるところがないか?
わたしたちの無意識の底流にある日本的心情を切開してみようという著者の執拗な追及は一級品である。
難解の一言につきる ★★★★☆
氏の作品は数多く拝読しているのだが、その中でも一番の難しい本だと思う。
作中に数多く古文・漢文が掲載されているのだが作者は当然読者が理解しているものとして
話を進めていくので、若造の私には読破するのに1週間を費やしました。
なので、途中で頭がこんがらがったり、何度もあきらめかけました
ただ幸いにして最後にまとめのような形で話がまとめられているので、それに助けられました。
中身に関しては、作者自身、このようなテーマは壮大すぎて時間との戦いの側面もあったとの主旨を述べていますが結論として中途半端で課題は残されたかのように見えます
しかしこのようなテーマをリベラルの立場から論じたものはあっても、保守の立場からこのテーマに挑み、その問題の保守から見て嚆矢となったのは作者の功績と言えると思う
課題は後世に引き継がれたが、その後継者と目される人物が論壇で未だ登場しないのは悲しい性か。