下巻は有名なエース、ヴィットマンの戦死に始まり、ファレーズポケット、バルジの戦い、ブダペスト、ウィーン、プロイセン、キュストリン要塞の攻防、そして、ベルリンの最終攻防戦で終わる。独軍が劣勢にたった時期だけに、上巻に対して緊張感や悲壮感が手記に強く現れる。大戦後期の兵器の広がりを反映しキングティーガーとスターリンのポイントブランクの一騎打ち、捕獲された88に破壊されたキングティーガー、対空戦車に救われた戦闘団など興味深いストーリーに事欠かない。