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玉虫と十一の掌篇小説 (新潮文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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良かったです! ★★★★★
一番好きな作家、小池真理子さんの短編集です。

十一のお話に登場する人物、全て名前がないのにもかかわらず、頭の中ですぐに映像化出来る所にこの作家のうまさがあると思います。

一話一話、どれも余韻が残るしみじみとした作品となっています。

吟味し尽くされた言葉の美しさを今回もたっぷりと味わう事が出来ました。
最高です! ★★★★★
長編よりも短編の方がすばらしく良いです。 小池真理子さんにしか描けない男女の物悲しさはとても濃密で心揺さぶられました。
ありふれた男女の濃厚な世界 ★★★★★
行間から滴るノスタルジックなエロスが色鮮やか。
男女の細やかな心理描写が巧みで、読者の心のひだまでも掬いとるような瑞々しい短編集である。
玉虫と十一の掌編小説 ★★★★☆
短編小説の名手 小池真理子の凝縮された世界がここに描かれています
ファンにとってはたまらない一冊となるでしょう
このなかで登場するそれぞれの男と女 日常のなかで心のときめきやせつなさを
そのかかえている大きさのなかで、もがき苦しみながら生きていることの意味を
模索しながら尚ももとめてやまない人間の真実の姿を考えさせられます
ひとつの額縁のなかで美しくはかなく捉えた掌編の数々をしばし味わうことができます

静かな文体に込められた『情熱』と、口に出せないからこそ激しい『さびしさ』 ★★★★★

『さびしい』という題名の作品も収められているが、
ここに登場してくる人物は皆それぞれさびしい。

この本に収められている十一の短編すべてが、
淡々とした文体で書かれている。

しかし、だからといって登場人物に情熱が無いわけではなく、
言葉に出来ない、押さえ込まれた熱情のようなものが伝わってくる。

それはまるで「さびしい」と言葉には出さなくても、
本当はやり切れない程にさびしいのであるということを
私たちに示しているかのようだ。